「ダ・ヴィンチ12月号」、久しぶりに買ったのは山岸凉子特集があったからです。

やっぱり「日出処の天子」の頃のカラーイラストは素晴らしい。

特集の中でもロングインタビューがやはりいちばん読み応えがあって、

自分との意外な共通点があって喜んだり、ある言葉が刺さって抜けなかったり。

山岸凉子先生と自分の共通点、ある時期やたらと黒にこだわったこと。小学校の修学旅行に黒のトレンチコートじゃなきゃいやだといって結局お母様が布を買ってきて仕立てたんですって。すごいな、トレンチコートですよ。
私も中1からずっと黒しか着たくない病でした。なぜって言われても困るけど黒がいちばんかっこよく純粋で危険で魔性の色だから…かな?当時の心ははっきりとは思い出せません。




こんなふうにしか生きられない異端者を描きながら結末がいつもアンハッピーになってしまうのは、

「私が私自身を許していないからなんです」


という言葉が刺さって抜けない。

自分を許して生きることがいまの時代推奨されるのにはいまだに自分を許していないという正直で厳しい言葉。