こんばんは!

キタキタキタ、来ました、「有明淑の日記」。

私は太宰治の中でも『女生徒』や『斜陽』ほか短篇でも太宰が女性に仮託して書いた文章が好きなので、特に『女生徒』は太宰治を読み始めたのがこちらも女生徒だった頃なので、

くそー!なんて文章が上手いんだ!

と負けて悔しい気持ち…いやいやいや太宰だよね?

と思うけど、それでもこの『女生徒』は独特だった。すごく好きで、自分も『女生徒』を書こう、と思って挑戦したけど現実の高校生なんて自分の生活を書くとつまんない作文になっちゃうのだった。しかし書きたくさせるんだ『女生徒』は。

『女生徒』には元になる女性が書いた日記があったということはだいぶ前に聞いた気もするけど、太宰治がほとんどアレンジしているんだろうと思って気に留めていなかった。結びの一文はどうしたって太宰ですもの。

しかし北村薫の『太宰治の辞書』に『有明淑の日記』が資料集として青森県近代文学館から出版されていたことを知って、

検索したら運よく再販したところだった。ラッキー!

早速メールで申し込み、夕方外に出ようとしたらもうポストに入っていたので、さっき振り込んできました。



振り込み用紙もあったんだけど、高揚しているので見もせずゆうちょ通帳から振り込む。機械が振り込みをしている十秒くらいがもう待てなくてその場で立ち読んでしまう…。

まあ大袈裟ですが、あれだ、走る走るわづかに見つ、ってやつ。


一部だけ載せるとこんなふうに『有明淑の日記』の影印と翻刻が上下に載せてあってすごく読みやすくわかりやすい。○印は太宰。太宰は鉛筆書きでいろいろ印や書き込みをしている。

相馬正一氏による「太宰治の『女生徒』と有明淑の日記」もおもしろくて、こうなったらやはり『回想の太宰治』も読まなきゃだわ。

ではでは〜