きのうは午後から、赤塚りえ子さんの講演会へ。
NHK文化センター盛岡支社で、
特別講演会「これでいいのだ!」に学ぶ明るい生き方のススメ~人間・赤塚不二夫を語る~を聴講しました♪
 
講演後、サイン会と写真撮影もしていただいてうれしい。
りえ子さんの声は少女のように可愛らしくひたむきさが伝わってくるようで、ずっと聞いていたかった。

 

 

ここがNHK文化センター盛岡。

正面と側面のまるっきりちがうおもしろいデザインの施設でした。

 

 

教室の両側は鏡張りになってバーがあり、バレエやダンスの教室のようでした。

 

りえ子さんが生まれる前までの赤塚不二夫さんのこと、

新潟出身だと思っていたのですが、そこにいたるまでには満州引き揚げの過酷な体験があり(末の妹さんは3か月の赤ちゃんだったのですが、引き揚げて日本に落ち着いてすぐに亡くなったそうです)、満州引き揚げのことは満州体験のあるマンガ家たちの作品集で知っていたのですが、

 

引き揚げ後も父親がシベリア抑留で4年も戻らず、幼いこどもを3人抱えたお母さんは働かなくてはならず、不二夫さんも親戚の家に預けられ、ほんとうに大変な時代を潜り抜けていたのでした。

 

子どもの頃、お父さんである不二夫さんとマンガ家仲間がパチンコの銀玉を8畳間いちめんに敷き詰めて、鉄砲(おもちゃの)で打ちあっている場面は、舞台みたいでおかしいを通り越して強烈でした。サービス精神が旺盛で、飲みにいくのも知らない人にまでおごって、一緒につぎの店に移って、ハシゴのたびに人が増えていく。

 

マンガを描くことも遊びも生活もボーダーレスでつねにテンションの高い笑いを弾けさせていた。その底には戦争中に体験した満州での真っ赤な夕焼けと空を覆いつくすカラスの大群、過酷な引き揚げとその後の辛酸があって、

 

それが「これでいいのだ!」という言葉に結実する。りえ子さんは41歳の8月に3日つづけてお母様の茂登子さん(不二夫さんの前妻)と不二夫さんを亡くされて、悲しみの底の底に落ちたとき、

 

供えてあったマンガを読んで笑って、悲しみの底の床を蹴って立ち上がることができた、という体験を語ってくれました。

 

 

図書館から借りて読んで、すごくおもしろかったのでここで買えてよかった。

 

 

サインもしてくださってありがたい。

 

お話の中で、大英博物館で開催れたManga展(2019年5月23日から8月26日)のお話もあって、
 
講演の前に買ったキャラクターてぬぐい、ウナギイヌが涼し気でいいなーと思っていたのですが、
 
このManga展のポスターにウナギイヌがつかわれていたそうです!
 
黄色いバックに黒のウナギイヌのポスターがロンドンの地下鉄や街の壁に貼られているスライドも見せてもらってちょっとうれしい。
 
赤塚不二夫さんの代表作、「おそ松くん」「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」「モーレツア太郎」が数年間の間に連載がはじまり、すべて同時に連載されていて、締め切りが月に40本あった、そんな時代の65年にりえ子さんは生まれ、
 
63年生まれの自分は原作より先にアニメで赤塚不二夫作品と出会っていて、すごくすきだったけれど原作はあまり読んでいなかったことにお話を伺って気づいたので、
 
これから原作を読もうと思ったです。
 
ではでは♪