読みたい本と調べもの中の資料が山ですわ。

わたしはマンガや本が積み重なっていると心から落ち着く。子どもの頃近所に古紙回収の大きな倉庫があって、いつもそこで回収されたマンガを読みふけっていたものです。1年半くらい入り浸っていたんですが、ある日、シャッターを閉めるよ、という声を悪戯心で無視して物陰に潜んでいたら、

どこからも出られない事態に陥り、そこがわたしの変なところで泣きもせず倉庫の上の方にあった小窓から脱出することを思いつき、けっこう高い窓まで本の山を登ってたどり着き、小窓から出ているところを近所のお店の店主に発見されてしまった。

そのまま脱出していれば遅く帰ったことを咎められるだけで済んだし、べつに高いところから降りるのは平気だったので正直有り難迷惑だったのに救出されたみたいな話にされ、

親はそのお店でたくさんタバコを買って廃品業者のおじさんにも迷惑をかけたと謝ったらしい。

以来そこには行けなくなったし、やがて倉庫はなくなった。失われた本の小山よ。

森村泰昌さんの写真展を見に行ったギャラリーもやっている書店で買った本です。2Fのギャラリーから1Fの本屋に降りたら、森村さんのトークイベントが始まっていたんだけど、その日は水木しげる先生の最後の「バォーンの夕べ」だったので、せめて本だけでも、と思った。

その本がいま切実に胸にしみる。

専門外の人が舞台(演出は蜷川幸雄!)や映画(共演は大沢たかお!)に出ることの不安や努力や初経験の初々しさや視点の新鮮さ。




『ティファニーで朝食を』村上春樹訳

主人公ホリー・ゴライトリーについて、映画で最初キャスティングされていたのはマリリン・モンローだったと何かで読んだと思う。村上春樹訳のホリーはわたしのイメージでは木の実ナナとか岡崎京子の『ヘルタースケルター』。嘘つきでお喋りで美しくてわがままで破滅型の女の子って魅力的だと思う。モンローが演っていたらはまり役すぎて痛々しい気がするけどどうなんだろう。

竹の子会写真展が終わったら次は(来年の1月ですが)演劇。



キャスティングされていますがな。

余談ですが、下北沢のOFF OFFシアターに「スローターズ Ⅱ」を見に行った時、折込チラシに「肴町右往左往物語」が入っていて驚きだった。

不安がっていてもつまんないし、この体験を味わいたい。