口絵には西城秀樹さんのスター然とした写真からお子さんや奥様と日常を楽しむ姿まで、元気な頃の姿と、

最後に病室で夫・西城秀樹の手を握る妻・美紀さんの手、の写真がある。

私の小学校時代、新御三家(その前の御三家については最近まで知らなかったくらい、自分の子どもの頃は郷ひろみ西城秀樹野口五郎だった。

私はフィンガー5にも御三家にもそれほど夢中にならなかったけれど、そんな自分でさえ、

 
西城秀樹が亡くなって追悼番組やニュースで繰り返し流れる若い頃の姿には圧倒された。子どもの頃はこのかっこよさに気づいていなかった。長い脚にカッコいいアクション、表情の豊かさ。歌声もいい。

遅い結婚でお子さんが3人いたということは知っていたが、奥様とは見合い結婚で、奥様の結婚前の職業は建設コンサルタント会社の下水道設計。

いろいろ、えーーー!!である。

芸能人は芸能人と結婚するような気がしていた。見合いとは予想外だし、奥様が専門職だったことも意外だったけれどなぜか好感を持ってしまった。

インテリア大好きな秀樹さんが樹木希林さんのセンスのいい家に招かれて素敵だなあと褒めていたこと。自分の川崎の家も床は大理石のお城のようであったこと。せっかちで一箇所にじっとしていられなかったこと。

脳梗塞の前に結婚前から糖尿病の持病があって、インシュリン注射を打っていたこと。脳梗塞は報道より前からあって、なんども起きていたことー。

海外公演の舞台やディナーショーのキャンセル、激減する仕事。

本人も辛く不安でいっぱいだっただろうと思うけれど、秀樹さんが結婚していて、家族の支えがあってほんとうによかったと思う。