二十代の頃、暮らしの手帖の「すばらしき日曜日」が好きでした。繰り返しなんども読んだ。

私にも「すばらしき日曜日」はあって、

小学校の頃からウィークデーはひたすら土曜の午後に意識を飛ばして、

学校を出たら家まで走って帰って、図書館の本を詰め込んだ手提げを持って、2km先の町中の図書館まで歩いて本を18冊借りてきて、夕方からはアニメ、お笑い頭の体操、8時だヨ全員集合!、キー・ハンター(途中からGメン75)まで見るんだ!!


とそれだけを楽しみに灰色の学校生活を乗り切っていました。本やマンガやアニメがなかったら自殺してたかも!言い過ぎですすみません。

きょうはそんな子どもの頃のコーフンと夢とか自由とか喜びを思い出すような一日でした。

まず、11時にサンビル(産業会館)7Fで第4回文学フリマ。

おめあては田中圭一先生の薄い本。もう猫まっしぐらで薄い本を束で買いましたとも。

私の好きなマンガ家さんがコミケに同人誌を出した時のことを描いておられるので、こんな感じかなー、そしてこれが「壁めざすよ!」の壁かなーとか、出展者のみなさんも個性的で、何人かの方とお話ししてささやかな買い物をして、不遜と笑ってもいいですが、私も書こっかな、とふと思ったりしました。ああ不遜ですみません。

その後キリン書房で古本を買う。ちなみに古書と古本は別物と学生時代に習ったので私は古本屋とはいうけど古書店とは言わない。

その後、NOTEでお茶。読書部では月イチ来ているのですが、久しぶりに昼間のNOTEでお茶してゆったりしたです。静かでいい時間だった。

さて一回家に帰ろう!と思ったのですが、少し走ってから、あ、盛久ギャラリーに寄って飯坂真紀さんの絵を受け取ろうと。猫の絵で、額も気に入って、飯坂さんと額のお話で共感できてよかった…額って絵の一部だと思う。いいなと思う額は高いけど、でも額装は大事。脱線しましたが、

盛久ギャラリーではきょうまでの「呉炳学 三浦千波 絵画展」をやっていて、

予備知識なしに入ったら、

盛岡演劇鑑賞会で見た、劇団民藝の「SOETSU韓(から)くにの白き太陽―」のパンフレットの白磁のあの絵だ!と。

まったく同じ絵ではなかったのですが、会場にいらっしゃったお客様がやっぱり東京で2回「SOTETSU」を見ていらっしゃって、呉炳学さんがパンフレットの絵を描かれていたと教えてくださって、うれしい。もし、戻らなかったら、呉炳学さんの絵はなかなか盛岡では見ることができないので、知らないままだった。

戻ったついでにやっぱり前川さなえさんの「1りぼん」の薄い本も買おう!と。田中圭一先生(はぁとふる売国奴)のところに戻って買って、また少し周りを見て、ひとりの出展者さんとお話して、

お題でハガキに絵を描いてもらえるので、

「骨貝」

を描いてもらっているところで杉本さやかさんとバッタリ。

楽しくお話しして、ああ、これも戻ってこなかったらなかったことだなあと。

文学フリマは初めて来たのですが、来年もあると聞いて、また来ようと思った。

化粧品一切を紛失して化粧をしないまま1ヶ月。さすがに紫外線で肌が渋い色味になってきたので、いろいろ買うことに。そもそも下地と固形ファンデーション以外はテキトーな安物で間に合わせているのが問題なんですよね…。でもコンパクトがCHANELだとこんな私でもアガるんですよ。というつまらん理由でメイク道具はCHANELです。ほんとうにすみません。

しかし2年ぶりに化粧品を買った。減らないんだもん。

さてその後さらに攻めて、岩手県立美術館「広重展」へ。

途中で眠気に襲われ(日頃の疲れが出ただけで広重のせいじゃないです)、展示室内にある休憩所の長いベンチに横たわり10分くらい寝ました。誰もこなくてよかった。

その後無事見終わったと言いたいがボリュームがあるので2時間くらいないと無理だった。絵の一点一点に解説がついているのを読まずにおられないし。

でも地元なのでまた見に来るからいい。

美術館を出たら18時で自宅までまっすぐ帰り、名須川町の専立寺で架空の劇団「八本桜」へ。

前回の野外公演とキャストのうち2人が変わって、お寺の外と中という違いもあって演出も変わって、印象はかなり違う。2回見たお客様にも新鮮な感動を!というわけではないと思うけど、2回見てよかった。


以上菅原にとっての夢のような一日でした。