きょうは18:30〜盛岡演劇鑑賞会の例会でした。
岩手県民会館中ホールにて人形劇団プークの「現代版イソップ『約束』(原作田辺聖子『私本イソップ物語』より)と井上ひさし原作「うかうか三十、ちょろちょろ四十」を見てきました。

とにかく舞台が夢のように綺麗だったです。特に「うかうか…」の大きな桜は物語の苦しいような人生の真理とともに胸が締め付けられるようでした。

井上ひさしは高校時代夢中になって読んだのですが、いまでも時々思い出して暗澹となる「四十一番の少年」がふとよぎりました。同じ孤児院を描いた「モッキンポット師の後始末」のネガヴァージョンといいましょうか。
児童虐待に光が当たるようになる何十年も前に、主人公の弟は預けられたラーメン屋で学校に行かせてもらえなくなり、ラーメン屋の仕事を手伝わされ殴られていた…井上ひさしは小説家であり「四十一番の少年」はどこまでが本当なのかわからないのですが、

初めて読んだ時の衝撃はいまはないです。読んだ時は、大人が子どもを学校にも行かせないなんてあるわけがないと思っていたのですが(40年も前なので)、

今は預けられた子への虐待も勉強の機会を奪うことも実際にあることだと知っています。


「うかうか…」では両親の相次ぐ死ののち一人で暮らす少女と両親の死の原因を作ったお殿様に胸が締め付けられるようでした。桜は輝くように咲き誇り、音楽は懐かしく甘く、滑稽味があります。


プークのみなさんがお見送るをしてくださる観劇後。



きょうはもう絶対無理、と思っていましたが行けば行けるものですなあ。生地の仕込みは出かける前に大車輪でやって帰宅してからさらに少しやって、もうとっくに終わったのですが、

記事を書いてから寝ようと思ってしまった。

ではでは♪