夜行バスで東京へ。
しかしいま思えば新幹線でよかったんじゃ…

フェルメール展は9:00〜10:30のチケットだったので10:20に着いてノータイムで中へ。

混んではいたけど、少し待っていれば見たい絵を前で見られたし、前回ほどじゃなかった。
今回は無料のガイドを借りました。石原さとみさんでした。「真珠の耳飾りの少女」のイメージかな?耳飾りは来ていないんですが。

「牛乳を注ぐ女」をもし女優さんが演じるならなんとなくだけど夏木マリさんがいいかな〜。

「パン屋でレースを編む女」のパン屋では輪っかのあるパンをぶら下げているのが気になった。ベーグルかブレッツェルみたいな。オランダはドイツに近いし、いろんなパンがありそう。レースをなぜ編むのか、ってベルギーも近いしねえ。


その後東京ステーションギャラリーに。
上野ー東京は近いのでセーフ。がなぜかはじめてきたわけでもないのに、東京ステーションギャラリーの場所がわからなくなり焦る…よくあるんです。


無事吉村芳生展へ。広島の広島ウッドワン美術館でご子息の吉村大星さんとの展覧会があった時は悩んだけど行けなくて、今回の展覧会は見落とせん!という気合いで向かったです。

テレビで紹介されていたのを偶然見てから好きになったんですが、島根県の美術館と山口県の美術館で少しだけ見て、もっと見たいと思っていたのできょうは収穫だった…。

新聞と自画像のシリーズの中で、東日本大震災の時にこの紙面に自画像を描くことはできない、と思ったあと、やっぱりいま描かなかったら後悔する、と震災の記事の上に自画像を描いた作品があって、胸を突かれた。2011年の秋からパリに1年留学した時も、外には出ずパリの新聞に自画像を描いていて、その手を止めることのない妥協しない姿勢にも打たれた。見てよかった。



その後横浜へ。向かったのは横浜美術館でもカップヌードルミュージアムでもなく、


横浜能楽堂です。


山口晃展があって、さらにきょうはトークショーと山口晃さんが制作した箙と梅を舞台で観られる(そのかわり能の客席のインスタレーションは観られませんが)、ということで4、5日前に申し込んでチケットが取れたんでした。


みなさん、山口晃さん制作の梅を撮っております。能舞台自体初めてなので興味深かったです。


山口さん制作の梅の木。

トークで画家なので2次元で描いているのでこの梅も座席によってはうすく見えるかも、とお話しになっていました。

トークのあと修羅物の能が演じられ、テレビで見たことはあったけど、ライブは全然違うなというのと、能も演劇の一種だなと思いました。


とはいえやっぱり眠っちゃった(笑)。最後の中将の面をつけて激しく舞う場面はさすがに起きました。景季が修羅に落ちて合戦の様を見せる場面で、箙に梅を挿して華やかに凄まじく戦う姿でした。

展示をもう一度見て、ビデオ作品をみんなで見て大笑いして(山口晃さん自身が女面(増女か?)をつけて倉庫でその辺にあった布を衣装よろしくまとい、能楽堂や駐車場、挙句に外に出てあやしく徘徊します。テンポのゆるやかな無声映画みたい。

最後にタクシーを待っていたら、スタスタと歩いていくグレーヘアーのやや小柄な男性がいて、あれ?山口晃さんじゃないかと思う間も無くスタスタと歩いて遠ざかって、同伴らしい女性があとを追って一緒に歩いて行ったので真偽は定かではないが私の中では、

「すずしろ日記」の奥様と山口晃さんを見た、

ということになっている。
ほんとうは夜行バスを予約していて、森美術館にも行くつもりだったんだけど、体がもう帰りたいというのを聞いた気がして、

これを書いているいま、はやぶさ(の15号車なのでこまち仕様です)に乗っています。

ではでは♪