三陸鉄道のお正月のイベント列車はほかにもいろいろあるのですが、南リアス線は吉浜駅で初日の出を見た後、唐丹駅で天照御祖神社の団体祈祷となっております。
ちなみに、イベント列車には北リアス線に初日の出号、初詣号もあります。北リアス線は普代村の鵜鳥神社参拝で、こちらは金色の鵜を描いた大漁旗が印象深いです。
駅からはすこしあるくのですが、この天照御祖神社は高いところにあって、急な石段を上がります。
お御籤とイノシシを描いた小さめの絵馬を買ってから、茅の輪くぐりをして、本殿へ。
紅い柱に映える、鯉は登竜門という言葉を思い出させはするのですが、あれは中国の故事だったと思うし、ここjは天照御祖神社なので、なにか神話にそんなエピソードがあるのか?と考えたりする。
あれっ?
干支の置物があった。前はどうだったかな…。1年前のことなので覚えていないというか、今回すごく前の方に座れてしまったので、いままでは見られなかったものも目に入ったのかも。
次の私の干支まで…と思ったら、つぎの干支って還暦(笑)。
還暦の自分が初日の出号に乗って、20代の息子とここに来ることはいまは想像もできないが、干支のひとまわりが昔ほど長い時間でもないことを感じてもいる。てか12年じゃなくて、あと4年で還暦なんですわたし。
なんとなく、神社がイキイキとしているような、活気づいているような気がしてあちこち撮ってしまった。
黒塗りの鳥居はなんとなく、大黒様に五穀豊穣を祈るアナロジーのように思えた。黒い鳥居にもきっと意味があるんだろうけど、今の私にはわからない。還暦になるころにはわかっているんだろうか?
この天照御祖神社までのあいだにまわりの風景をみると、いまさらながら東日本大震災のおそろしさを感じる。なにもかも持っていかれたんだなと。
この唐丹駅にもどってくると、三陸鉄道がけなげに待っていてくれる、というふうに見えてじんとする。去年もおなじように思ったけれど、地面がツルツルに凍っていて感慨にふける余裕がなかった。