こんにちは。
仕事納めの土曜日、午後になって落ち着いてきました。とはいえ、相変わらずのお掃除モード。つねに動きつづけてさすがに疲れてきました。
ということで、きのうお客様からいただいたマンガを読みます。

吉田戦車『逃避めし』と小田扉『江豆町』。



ジュンク堂書店の袋に入って、いま買ってきてそのままくださった。どちらもじつは読んだことがなかったのですが、

お客様!
なんで私の好みがわかったですか、と謎です。


というかきのうご来店のお客様と同級生だった吉田戦車こと吉田くんについて話したあとだったので、その符号に戦慄…とは言いませんが、なして!と驚きました。


私は伊藤理佐さんの大ファンなので、伊藤さんが梅干蟻地獄にハマっていた話に食いついてしまった…そこは全体の中ではごく少ない分量の文章なので、あまり気にしないでください。私も掃除は苦手なくせに、多忙な時ほど梅干や味噌のような自分を追い込むための保存食をつくる習性があるので、すごくわかる…。



ブックデザインも渋さとかろみがあっていい。
中身は同年代で同郷なのでいちいちわかるところと、とはいってもごはんの基本は家庭なので、そのごはん知らないということもあり、

50代(連載中は40代終わり)のひとが妻の王国である台所から逃れて、気分転換に懐かしのあるきわめて私的なごはんをつくってたべる…私は自宅の台所もパン屋の工房でも絶対君主だが、でもわかる。


保育園弁当。
昔はこういうアルミの小判形の弁当箱にごはんだけ詰めていって、大きなストーブの上でお昼まで温めてもらって、

おかずは保育園提供というか保育園の給食だったのです。私のアルミ弁当箱はかなり昔に失くなったのですが、弟の弁当箱の絵は松本あきら(松本零士の別ペンネーム)の可愛い男の子の宇宙飛行士とロケットというものだった。この弁当箱は誰も使わないまま、ずっと実家にあったのだが、

実家を更地にしてから数年にもなるので、もう永遠に出てくることはないだろう。吉田戦車になる前の吉田さんは保育園も同じで、小さな町なので高校まで何回かクラスも同じだったとはいえ私は男子と仲良く遊ぶタイプの子ではなかったので、

あんまり接点はなかった。小学校時代の吉田くんはよく本を読む真面目な雰囲気の小学生だったと思う。


そして小田扉『江豆町』ですよ。

小田扉さんの作品も初めて読むのですが、サダメアゲハのくだりがこの夏(から冬)、ナミアゲハの幼虫キミドリに執心だった自分にジャストフィットしてしまいました。

お客様、ありがとうございます。