おはようございます。
IBCラジオを聴きながら、工房の掃除とか仕込み(赤ワイン煮のイチジク。仕入れたシナモンクラッシュを早速試したい)。

起きたのは8時半くらい。息子に絡みに行ったり(案の定寝ていた。寝た子は断固起こしましょう)、志賀シェフの酵母の本を熟読したり、ののち、2時間くらい片付けたり掃除したりしていました。年末ですしね。

ゴツゴツした肌とぐるぐる模様の茶碗は岩淵幸治さんのうつわで、盛久ギャラリーでやっていた「境界ーオブジェとうつわ」展で買ったです。

けっこう大きいので最初は野菜や果物ボウルにしてよそゆきの感じで使っていたのですが、

だんだんこなれてきて、フランス人もびっくりのボル(カフェボールのこと。本場はけっこうでかいらしい)にしたり、丼にしたり、やりたい放題ですが、

お茶がよく合うなーと。南部鉄器の茶瓶、私のことなので錆びていますがこれでお茶を入れてこの器で喫むとよく合う。

工房の大理石の天板の上は大抵粉っぽく胡桃やクランベリーやオレンジピールの袋や発酵カゴが出ているんですが、掃除後なので何もなくて気持ちいい。

フラニーじゃないけど、私も何も載っていない大きな卓がすきですええ。


お茶をのんでいると、きのう営業後に行った美術館のナイトミュージアムが思い出される。20:00までだったし、ギャラリートークもあるので。



12/20までなので、ギャラリートークのあともう一度気がすむまで時間をかけて見てきました。

ギャラリートークのあとはグランドギャラリーでコンサートがあったんだけど、生演奏をBGMにうつわ展を見るのは贅沢で楽しかった。みんなコンサートに行っちゃってるので、2、3人しかいなくてうつわや作り手と脳内対話が止まらない。

全然関係ないけど、一回駐車場に荷物を置いて戻ってきたら、コンサートにみんな出かけちゃって、誰もいないレストランでひとり食事をしている女の人がいて(美術館のレストランは270度ガラス張りなので夜はころに外からよく見えるのです)すごい共感した。きっと10年後の私だあのひと。

考えたら私も捏ねてかたちをつくって窯で焼いてそれを売って生業にしているわけで、まったくの同業だとまた違う感じなんだろうけど、

共通性もある異業種というのはその距離感もほどよく、いい勉強になるです。

歌丸師匠は古典落語ももちろん勉強なさっていたわけですが、歌舞伎にもよく通っていらしたという。すきな噺家だったので、なんで自分は歌丸師匠がいいと思うのかそういう勉強がにじみ出てきて、噺の艶とか所作の美にあらわれるんじゃないか。

というようなことを漫然と考えながら掃除。

ははは!

ではきょうもよい一日を♪