日日是好日、見たかったのできょうはみようと思ってフォーラム盛岡へ。

開演まで30分あるし。ってでも綴りのチケット(私は会員なので1回1100円で見られるチケットがあるです)ないし。

息子に電話する。
どこにやったかわからないらしい。息子なんか学割なんだから綴りチケットは貸さなきゃよかった…クヨクヨ。

とりあえずきょうもエスプレッソのケータリングカーがとまっていたので、オーダーする。どーしよーと悩む。

そこへ向こうからいろんなところでご一緒になる知人が。美術館ボランティアとカーブスで一緒になりなぜか映画館でもよく会う。

彼女と少し話して、たかが何百円のことで樹木希林の映画を見ないで帰るってバカなの、と自分を叱って中へ。スタンプカード会員なので1400円で見られるということで300円の損で済んだ…まったく雑念で生きてるな私。




文庫本はAEONの書店で買いました。文庫本は解説が誰かをまずチェックするのですが柳家小三治師匠でした。ううう。きのう「昭和元禄落語心中」を見たばかりなのでうれしい。

お茶は短大で茶道部に入って、アルバイトと勉強で忙しい学生だったのでなかなか練習に行けなかったのですが、先生のお宅での稽古で、武者小路実篤の「優しく強く男の子、強く優しく女の子」という色紙が水屋に飾ってあってそれが印象に残っている。

映画の初心者の典子と従姉妹のミチコが袱紗さばきを習うところ、懐かしかった。所作が頭で考えなくてもスッと動くようになった喜びや風炉手前と炉手前、初釜、仕覆の扱いなど、昔を思い出して懐かしさと、

典子がお茶を通して成長する姿と人生の中で残酷に傷つけられた時も、喪失感に打ちのめされた時も、

武田先生とお茶が大きく包んでくれて、派手な事件もないのだけれど、茶室に差し入ってくる四季の光と雨音こそ主役だったなあと感じた。また、先生と呼べる人がいる人生のしあわせも思ったです。

お茶を習ううちに何者でもないハタチの女の子だった典子が、前髪で隠していた額をパッと出す髪型になって、丸く白いきれいな額に目がいってしまいました。


映画と関係ないですが、黒木華さんが編集の仕事を目指しアルバイトからフリーライターになる典子役なのですが、テレビドラマ「重版出来」でも編集者の役だったなとおかしく思いさらにだから何ですが、黒木華さんも多部未華子さんも華のある名前だなーとも思いました。

映画のあと、少し迷ったのですが、息子を家でピックアップして(電話で支度しておくようにいう)、AEONで髪をカットさせてその間に美術館の常設展示を見にいくことにしました。