毎日毎日朝顔を眺めて、咲き終わった花殻を捨てたり、ツルを誘引したりしています。

夏はパンがあまり売れないのは去年沁みましたが、きょうは12時までゼロで思わず涙がこぼれそう、まあ自営業を選んだのは自分なので泣いてもしゃーない。

食品庫の掃除をしていたらお客様が数珠つなぎにいらっしゃって、救われる。
こんな雨の日に宮古からいらっしゃったお客様がいて、震災で家を流され、去年仮設から前と同じ土地に家を建てたということだった。

私のちっぽけな悩みが申し訳ないくらいだ。優しい笑顔で話す方だった。




花も気持ちを明るく救ってくれるもので、朝顔は毎日咲くところもいい。


でもうひとつ毎日見ているのがアゲハの子たちですよ。私は本当はこの幼虫が苦手なんです。やっと見る分にはぎゃぎゃぎゃ!!と悲鳴をあげなくなったが、先日本来葡萄棚に出現する巨大な薄緑色の幼虫を山椒の葉の裏に発見した瞬間、

自分でもびっくりするくらい絶叫してました。ほんとうに苦手なんです。

しかし山椒にアゲハの幼虫がたからないとアゲハが飛ばないじゃないですか。私は子どもの頃アゲハが百合の蜜を吸っているのを眺めるのが好きだった。ということで熱烈歓迎の気持ちでアゲハブッフェを開店しているのである。

アゲハがスマホの文字を読めないことは知っているが、気は心。我と思わんアゲハのひとはうちの山椒に卵を産み付けるように。


で、山椒が2本あるんですが、♀の方にばっかり集ってるなあと思っていたら、♂(山椒のことですよ)に一匹黄緑までに脱皮を重ねたキャタピラが。

私はあの江戸川乱歩の名作短篇、漢字二文字で表すでさえ指先が拒否するくらい苦手なのでキャタピラと表現する。

円地文子もそうだったそうで、小説の中にいきなりcaterpillarと横文字が挟まれるわけだ。私は幼虫恐怖症だから気持ちはわかるが、ふつうの人からしたらなんで唐突にアルファベット、だよなー。

口語訳したのが『源氏』だからよかったものの『堤中納言物語(虫愛づる姫君)』だったら大変な騒ぎだっただろうと思う。円地文子の虫愛づる姫君…ないな!



きょうは午後ずっとじっとしている。
蛹化するんだろうか。


caterpillarが苦手ではあるが、蛹の中で何がどのようになって蝶になるのか、その変化を見ることができたらぜひ見たいものだ。

ではでは♪