(『東西美人画の名作《序の舞》への系譜』(東京藝術大学大学美術館)


「槿」と書いてアサガオだと思っていたので、西山翠嶂「槿花」(京都市美術館蔵)の花をアサガオだと思い込んでいました(笑)。ムクゲだってわかっているのになんでだ。



でもたぶんなんか小説のタイトルで覚えたっぽい。



古井由吉っぽい、と思って古井由吉Wikipediaを見たら、『槿』があった。ちなみにこの「槿」は「ムクゲ」と打って出しました。




ああスッキリした。



古井由吉は国語の教科書に「杳子」が載っていて、「杳」は「杳として行方を晦ます」の「ヨウ」で、「くらい」を「杳い」と書くと「暗い」なんかと違って断然カッコいい!と思っていた私にはすごくハマれる作家でした(古井由吉さんは内向の世代と呼ばれる作家でそんな支持の仕方をされる作家ではありません)。


現国だけが得意であとは壊滅だったので、作文も鑑賞文も鏤刻の傑作を!みたいな気合があり、


漢字いっこも揺るがせにはしない。意味は全くないがな!


というような高校生を経て、いま古井由吉の作品で手元にあるのは東逸子さんとのコラボレーションが最高の『グリム幻想』(PARCO出版)です。


きょうは息子と図書館に行く約束だから、古井由吉の短篇集と『槿』を借りたい。


ではでは♡