「洋服を9枚に減らしてみた」 青木光恵 (メディアファクトリー)

青木光恵さんは女性が「女の子がすきと言ってもいいんだ!」と気づかせてくれた有り難いマンガ家さんです。1969年生まれなので私より6歳若いわけですが、可愛い女の子の顔や体つきやポーズ、ファッションをほんとうに好きだからこそ妥協なく描いてて、いいなーと思っていました。

ピンクハウスのワンピを着た自画像も可愛かった。





そんなおしゃれで可愛くて可愛いものが大好きで、という青木さんも引越しを機に服を処分することにしたもよう。2011年の出版ですから7年前40代前半の青木さんのお洋服処分の記録です。

いま私は54ですが、当時42の青木さんが服の処分ってそんなまだまだ早いんじゃ、と思ってしまいます。






とはいえ、服を絞ることは自分のスタイルを決めることだという話は身につまされます。


自分はどんな体型でどんな服が似合うのか似合わないのか。
失敗した服を重ねて自分について分析する。
これは私もやるべきでしょう!


腕が長く肩幅もあるので和服一切が似合わない。
なのに死蔵している中振袖と白っぽい小紋がある。10年着ていない天鵞絨のアンサンブル(フォーマル)。二度と着ないスキーウェア。

捨てたらスッキリしそうだな〜と思いながらまだある。



そうだな持っているだけの服もあっていいんだな。





バッグとか靴とか小物が頗る多い青木さんはやっぱりお洒落なんだなーと思う。

私は靴は2足しかない。お葬式は黒のパンプスがいるかなーと思っていたら父が去年亡くなり、結局ランニングシューズのままで火葬も埋葬も終わってしまいました。バッグは数は多いけどほとんど美術展の図録とセットのバッグで、おしゃれバッグは1こ、普段もちあるくバッグは1こである。




…うちは息子の着られなくなった服が私にくる。



終わりの方の残した服のイラストと解説が楽しくて、服の処分について考えることは、お洒落についてとことん考えることなんだなーと思った。

ちなみに私は三軍のよれよれの服を入れてもパジャマやエプロンまで入れて40枚くらいだと思う。

よれよれの服を全部捨てられたらスッキリするでしょうが、よれよれの服ほど愛着があるんですよね。