休日はギャラリーや劇場にかよう週と、セルフメンテナンス(美容院とか歯科とか)や雑用片付けの週を交互に持つようにしています。
2、3年前はエネルギーが有り余っていたので、毎日ぎゅーっと詰め込んでいたんですが、
パン屋という本業があるので、余暇は限られているわけ。でもその限られた時間をどう使うと自分にいちばんいいかを考えるのは楽しい。
少し前に見た阿部夏希作品展「てらす」盛久ギャラリー(4/24〜4/29)。
阿部夏希さんの作品は岩手県立美術館で毎年春にアートフェスタいわてで拝見したことがあり、
四角い建物に植物のむらむらと繁茂した作品の連作がすきだったのですが、
この会場でいちばん心惹かれたのは製本でした。
本を入れる匣(箱、筺、いろんな表記があります。ほんとうはひとつずつ違うかたちなんだけど、今はっきり思い出せない)も、美しい綴じもたまらん魅力で、在廊だった阿部さんに製本についていろいろお聞きしました。
手作り絵本を作った時に、厚い紙を閉じ開きしやすいようにする工夫を勉強したので、この「Log」をはじめとするいくつかの頁を綴じながら鎖編み(?)が出来て行くのがすごく神秘的で、
製本の講座で習ったそうなのですが、製本自体も美術だと思いました。
小さな日常をスケッチした「L og」は、ことばのない詩だと思いました。
5月生まれの友だちに雰囲気の似た小さな本を選びました。
ではでは♡