こんばんは。
雪がすんごい勢いで降って積もって、もう寝るっきゃない、とお風呂に入って、
あー、でも!通販でブッタークーヘンのリクエストがけっこうあるからやっぱり生地を仕込んで寝よう!
でいまミキシング。ハード系の生地はミキシングを恐る恐るちょっと回してすぐ止める感じだけど、リッチ系の生地はまー長いこと回してますね。私がブログを書くのはおもにリッチ系の生地のミキシング中か窯入れが全部終わってはあやれやれという時です。
グッチの財布。
いくらしたか思い出すのも怖い。
バカだった。あまりにバカである。
買ったのは2014年だった。息子は小6で父が認知症で働かなきゃと思いつつ諸事情で足踏みしていたのだが、いま思えば宗教で壺を買うようなものだと思うが、
高価ないい財布を持てばお金を大切にするようになり仕事にも恵まれるんじゃないかしら…
みたいな意識の流れである。貯金の残高は当たり前だがみるみる減っており、このままではいけないと思いつつ、抜本的な解決ではなく財布をかって
ピンクゴールド。グッチ。
ってそれだけで運気が上がって人生思いのままなら苦労はいらない。
やがて財布は擦れて高価なやわらかな皮なのに擦れたところを見ると心が痛むようになり、使わなくなった。友人がイタリア製の花柄の財布をプレゼントしてくれたのでそちらに切り替えた。
いまつかっているケイト・スペードの財布を買ったのはNYだった。大食い世界戦であからさまな負け戦要員として呼ばれ、負けるのはわかっている戦いに心は最初から折れそうだったが、何がどうしたのか、ある日から異常に集中してタダで負けてやるもんか見てろひっくり返してやると思った。自分でもこの時の自分はなにかが取り付いていたと思う。
財布はアメリカ戦前の撮影の予備日に郊外のアウトレットモールで買ったものだが、赤の花柄もベビーゴールドと言いたいようなやわらかなシルバーがかった金色の財布は3年目になるが全然擦れたりしない。
財布の問題じゃない、ってわかってた最初から。財布に馬鹿みたいにお金をはたいたのは一種のセルフネグレクトだった。
お金を大事にしないということは自分を大事にしないことだから。
グッチの財布は戒めのために残しておく。