デジャブに襲われますが、3週連続で解説ボランティアを入れたのは自分です。今回は常設展示室。
特集展示「あかをみる」は赤という色がもともとすきなので、いるだけで楽しい。
鶴岡政男の「夜の祝典」を新収蔵作品の勉強会(美術館の学芸員さんから解説ボランティアがレクチャーしてもらう機会が年一度あるです)で知った時からすっかり虜である。わ! なにこの色!大きさ!
その時の新収蔵作品はすごく好みのものが多くて、わー、ボランティアやっててよかったー!
と思ったわけですが、現職が現職なので最近は土曜日の講演も勉強会もオールパスで申し訳ない。
鶴岡政男のこの絵に打たれたのち、広島県立美術館で「ライフルマン」(金嬉老事件をモチーフとした壁画なみに大きい絵)に出会って鶴岡政男の虜である。カッケー。
麻生三郎の絵は赤の部屋には展示されていなかったんですが、麻生三郎、靉光、澤田哲郎とラインになって展示されている感じがあり、
澤田哲郎は新人画会のメンバーではないけれど、松本竣介の友人であり、この痩せさらばえた犬の屍に群がるカラスの絵はいいなあと思って。
共通して暗鬱なものを感じる。不透明な水槽越しのくぐもった声みたいな色合い。
きょうは解説の後ふたりのお客様から話しかけられたので、きっと親しみのわく解説だったんじゃないかなあと喜び、
3月はどうしようかなと思ったんでした。