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きょうは雪でしたね。

私は紅茶酵母を仕込んだり、パンの本を読んで自習につとめていたのですが、

空から降ってくる雪をこんなブローチに換える魔法が使えたら素敵でしょうね。

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暮しの手帖91号、少し前にアイーナに行った帰り、下のコンビニで買ったものです。

松岡享子さんという名前が目を射たというか。

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松岡享子さんという名前は子どもの頃の楽しい読書と結びついている。石井桃子や瀬田貞二や大塚勇三や神宮輝夫や渡辺茂男…。

松岡享子訳の《ヘンリーくんシリーズ》にはカッコいい公立図書館の司書が登場する。小学生の私はそういう言葉を知らなかったけれど、それはレファレンス。その司書のおばさんの頼りになる感じに心打たれたものだ。

田舎の図書館では、本のことを聞くのがためらわれる職員しかいなかった。私はカフカの『変身』を読みたいと思って訊いたときの対応を45年経っても忘れていない。仮面ライダーの本?と言われたんだからね!カフカって言ってるのに、カフカ、ねえ。みたいな鈍い反応で恥をかかされた気持ちになり、二度と質問しないと思った。って高校になって文庫本を買って読んで、小学生の私にはムリと思いましたけどね(笑)。たしか北杜夫さんのエッセイに出て来たんですよ。当時は北杜夫と遠藤周作は小学生にもよく読まれていたので。


とにかく恥をかくのが大嫌いだった私は目録カードの入ったボックスを見る方がマシだと思った…それも書名と著者からしか探せないので不便だった。いまなんて検索エンジンでバーッと探してAmazonでポチッとな、である。当時の私の方がもっと本に飢えていたのに、皮肉なものです。

松岡享子さんがアメリカで図書館学を修め、公立図書館で働いていたということは大人になってから知ったことだった。子どもの頃繰り返し読んだ本の訳者ということしか知らなかった。

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暮しの手帖をかなり久しぶりに買ったのは、「花森安治展」と先日参加した「うれし野こども図書室 40周年記念事業」で東京子ども図書館の杉山きく子氏ブックトーク講習会に参加したからだと思う。

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『あたまをつかった小さなおばあさん』ホープ・ニューウェル作 松本享子訳 山脇百合子絵

子どもの頃、図書室から何回も何回も借りて、大人になってから買った本で、いまでは少し古めかしい内容かもしれない。

私がこの本を知ったのは担任の先生がこの本の中の短いお話をひとつ選んで読んでくれたからだ。

本とお話は結びついている、という松岡享子さんの言葉のとおりで、小学校時代唯一好きだった先生はよくお話をしてくれて、本を読みたいという気持ちが強くなるのだった。

5年前に松岡享子さんの講演会を聴く機会があったのですが、貴重なことだったとあらためて思うのです。



ではでは♡