営業日はラジオが作業の友です。

リスナー、パーソナリティ、ゲスト。いろんなひとの言葉を聴いていると、いるのは自宅のパン工房なんだが、スタジオに行ったり山に登ったり城めぐりをしていたり、世界が広がる感じです。病気療養中のリスナーに共感したり、パーソナリティの読書案内にメモを取ったりする。

きょうは「紙」というテーマでリスナーからのお便り(ファックス、メール)が集まっていて、

ついさっきテーブルに離婚届が置いてありましたというヘビーなものもありましたが、

やはりカンニングでしょ(でしょでいいのか)。

カンニングペーパー、私も作ってみました。勇気がなくて実行はしなかったという話じゃなくて、

暗記ものが極端に苦手だったので、カンニングペーパーを作る作業でいつの間にか暗記できるという話に乗ったんです。星新一がエッセイの中で明かしていたんですけどね。

カンニングペーパーを作るためにはどこが出るかを考えなくてはいけないし、ポイントだけうまくまとめなくてはいけない、何度も清書しているうちにすっかり頭に入ってカンニングペーパーは実際に使うことはなかったという学生時代の思い出。


これだ!と思いました。

が、暗記ものが極端に苦手な私には、覚えるべき内容が多すぎて、到底カンニングペーパーなんて可愛いものには収まらなかったのでした。どこが出るかというのも全然わからん(笑)。星新一って学生時代から頭よかったんだなあと納得した。

同じ頃熱中したのが、聖日出夫の「試験あらし」。

成績は悪いが母のために高校に行くことにした嵐くん。彼は手品師になりたいという夢があり、師匠のアドバイスもあって難関校受験を決意。もちろんカンニングで入るんですが、カンニングペーパーを作っても、どーしても出てこない漢字を思い出すために奥の手を使い…。だんだん嵐くんが成績はイマイチだけど頭のいい賢い子だってわかってくるんですよ。気持ちも優しく正義感もある。


この方のブログに思いっきり詳しく熱く紹介されていて、むさぼるように読みました。

いま思えば嵐くんは天才だった。そのひらめき実行力集中力。一般の私がカンニングしようと思っても、まるっきり手も足も出ないのに、グイグイものすごい確信でカンニングツールを作りまくる。

ラジオを聴いている間中、星新一と「試験あらし」で頭はいっぱい。いまやっとブログ記事にできて満足です。

ではでは♡