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美術館ボランティア仲間がトークイベントに行ってきて、すごくよかった!と言っていたので、行こうと思ったです。情報メディアもSNSもあるけど、口コミがいちばん説得力がある気がする。

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着いたときは曇り空でしたが、邸内に入ったらそれこそヒカリアレ状態になって、デジカメを忘れたことを後悔しました。あああ。

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明治大正につくられた西洋館や擬洋館がすきなんです。窓もすきだし紅葉もすきなので、すでに喜びである。

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ヒカリアレト展 は、浅見貴子・平体文枝・本田恵美の3人の作家による展覧会で、水墨画、油彩画、造形とジャンルの異なる作家の作品たちが、洋館の中に響きあう相は、

静かであかるく、澄んだ混沌だと感じた。


iPhone画像だと平べったいですが、この「桜木影向図」はまるで枝が刺さっているように見えて、立体作品なのかな?と思って、近づいたら絵画で、いったい何が飛び出して見えたんだろうと不思議だった。

影向図、というと能舞台でつかうイメージかなあと思って、検索したら作者の作品について語られている記事があったので、よかったらご覧くださいませ。



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こちらは平体文枝「辿る」。


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窓の格子とその向こうの緑のような作品にも見える。


浅見さんの作品タイトルもシュッとしてカッコいいけど、平体さんのタイトルは詩の一部のようで、



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それでもゆく  


とけるとけない 


空から見ている 


などなど、現代詩のようでいい。


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14×16個のマルが描かれた作品「黒と白」は、



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隣の部屋の本田恵美さんの「天心」を思わせる。


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天心の部屋の窓に置かれた「つぼみ」。
アーティチョークのようでもあるけれど、天心の一つずつが集まったユリ根のようなものにも見えるのよ。

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2Fの浅見さんの「序」。

六曲屏風仕立てで、パネルに雲肌麻紙(くもはだまし)  銀箔 膠 とあった。近くで見ていたときは、銀箔がどこにあるんだろうと思っていたけれど、iPhoneに映った作品は地から鈍く銀灰色に光っていて、じっとりしている。





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屋根裏部屋の作品のタイトルは「颺」。
ヨウと読むみたい。

高く舞い上がることらしいけれど、白く大きななにかの化身のようなものが高く舞い上がっているところだろうか。屋根裏部屋の窓を開けて空へ翔けていくのかもしれない。

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同じ屋根裏部屋にあるこちらの作品は高床式の住まいのようでもあるけれど、私は原始時代のテレビ(原始時代だから漆喰で固められている)と思ってしまい、

原始時代テレビたちは家族で、団欒をしつつ人を観察しているようにも見えるのである。なにか会話しているみたいでもある。静かなのにおしゃべり好きのようにも見える。

可愛い妖怪のようでもあるし、森の中にいきなり出現した新種のキノコのようにも見える。

3人の作家たちの作品は古い洋館の中で出会い、時と光を一枚の布に織っているようだった。

ではでは♡