道後アート2016をめぐる旅、いまだに終わっておりません。
さて、YHとかYという記号はたぶん、Y山口晃 Hホテルのことだと思われます。Yのあとに№のある作品は、戸外の作品と道後温泉におけるインスタレーションや作品なんだろうなあと。道後温泉はホテルギャラリーじゃないもんね。
さて、松山と言えばポンジュース蛇口もさることながら、坊っちゃん列車ですよ。
「坊っちゃん」については澁澤龍彦が漱石ではこれ!と手放しでほめていた気がしますが、いったいどこがどう気に入ったのか。私は気が弱いので、自分のことじゃなくても人が傷つく場面にひどくよわい。
「こんなに松山の人のことを悪く言って大丈夫なのかな」と子ども心にも心配したものです。
しかし松山の人はいたるところに坊っちゃんやマドンナのネーミングを取り入れており、大人・おおらか、と思う。松山の人が気を悪くしないか、と思っていたら、池田暁子さんが文春に連載されていた「人生モグラたたき!」でそのことを取り上げていたので、あ、やっぱりムッとしている松山人もいるんだなとスッキリしました(笑)。
人力車がすきです。実際に乗ると、重くないかとかひやひやするけど、観光案内を聞きながらほかにないスピードで街を見られるのはおもしろいです。小樽、京都、門司港レトロなどでもみかけたかしら。乗ったことのあるのは浅草、小樽。
で、こちらが山口晃さんの「鈴生り門」
夜はライトアップされております。
来た時は山口さんの達筆ぶりに目をとめていただけだったのですが、
いまこの画像をみて気づいたのは、この鈴生り門のデザインも山口さんなんだよなあということ。
この坊っちゃんカラクリ時計は毎時に三段にせりあがる形でして、
時計のなかのマドンナによる観光案内なども聞くことができて、
いつも観光客が集まっております。
この坊っちゃん時計を中心として、坊っちゃん列車の走る、道後温泉駅もすぐちかくにあり、
この道後温泉世界への入り口でもあり、帰り道でもあるような、
不思議な場所でした。「千と千尋の神隠し」で言えば、あのトンネルかな?
そう思ってみれば、鈴生り門が昔と今をつなぐトンネルのような存在に思えてきます。
ではでは♪