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おはようございます。画像は、平田オリザ「走りながら眠れ」の一コマ。大杉栄と伊藤野枝の、虐殺される前のひと夏を描いた作品です。2人は関東大震災直後に扼殺されます(物語は関東大震災までで終わります)。



歴史にも暗いので、関東大震災ーアナキスト虐殺の流れも、舞台を見るまで知らなかったのですが、

ふたりについて、特別な人間ではなく、軍の監視下に置かれていること以外はふつうの、「ファーブル昆虫記」を訳したり、夏に大きなおなかを抱えて大義だったりする夫婦であるように描かれていて、そのことが却ってやがて訪れる理不尽な最期を受け入れ難く思わせる。


きょうが関東大震災のあった日だったなあと思ったら、このお芝居が浮かんだです。関東大震災そのものを大きく扱っているわけではないのですが。

ではきょうもよい一日を。