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最近の楽しみは、休日にレンタルコミックを借りてくること。
ネット検索でマンガや本を買うことが多いのですが、となると、あらかじめ知っている作者のものしか買わないので、レンタルコミックの棚を見て、あー、そういえば話題になってたなとか、テレビドラマになったんだよなとか、そんなふうにして週に10冊ずつ借りて読んでいるのですが、
 
このマンガは知らなかった。でもページを開いた瞬間、これはおもしろいぞ!と思っちゃったんです。
 
 

 

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格闘する手塚治虫。
 
次々仕事を受けて、多重債務者ならぬ多重締め切り者。「まんが道」の手塚治虫もつねに編集者の追ってを逃れるようにしていましたが、
 
この迫力!
 
 
 

 

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眼で原稿を喰らうように。
 

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これはマンガに追われる中、24時間テレビのなかのアニメをやることになって、多忙のなか、15分だけ寝せてくれ、と仕事場のコピー機と机の間にダンボールを敷いて寝ている手塚治虫。

 

壮絶です。

 

仕事に追われ殺気立つ仕事場、

殺気立つ編集者、

 

そんな中、アメリカに行ってしまう。

 

アメリカから原稿を送ることもかなわず、ネットはおろか、Faxもない時代に、方眼紙を用意させて口頭で枠線をひかせ、

口頭で背景を入れさせる。資料はなし!すべて頭のなかに入っている、あのマンガの何ページの何コマ目のあの絵、棚の下から2段目に入っているマンガのあのページの、という指示だけで背景が入る。そして羽田に着くなり編集者につれていかれて、人物のペン入れである。神業すぎる。

その手塚治虫の神業は枚挙にいとまがないが、

 

私にとっていちばんの収穫はこのひと。

 

 
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小学校時代からチャンピオンは知っていたけれど、毎週買うようになったのは、「百億の昼と千億の夜」の連載がはじまったから。
「マカロニほうれん荘」「がきデカ」「青い空を白い雲がかけてった」
 
みんなすきだったなー。
 

というマンガを起ち上げたのが阿久津さんだったのか。

 

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「マカロニほうれん荘」は特に気に入っていて、少し前に手をつなぐ育成会のバザーの係をしたときに、「マカロニほうれん荘」5巻を手に入れて、あらためて読んで、鴨川つばめさんって当時はこっちも子どもだったから無知だったけど、すっごい勉強家なんじゃないかなあと。
 
扉絵のあおりもすごいなあと思っていたら、それが阿久津さんの
仕事で、鴨川さんも自分をわかってくれていると思っていたんだなあ。

 

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まあ、
 
壁村さんはこうだけど(笑)。
 
ブラックジャック連載を起ち上げたのが壁村さん。
チャンピオンは中高通して買っていたので、この時代のマンガについてはわかるわかる!ということばっかりだった。
 
ところで、「ふたりと5人」の吾妻ひでおさんのマンガでは、担当編集者が「先輩」のセリフを難しくしてしまう、とあって編集者との相性ってさまざまだと思ったです。とり・みきも阿久津さんだった。とり・みきの「薔薇之進様」、忘れられない作品だったなあ。
(そのエピソードは出てこないですが)
 
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ところで、手塚治虫が少年時代の自分を描くときはいつも痩せて小柄でメガネで、というかっこうでしたが、
 
実際は173㎝あって、当時の人としたら長身じゃないでしょうか。
いったいどこで背をのばしたんだろう?
 
という謎もあって、CDを借りてきたんでした。
 
吉本浩二さんの絵はどこかで見たことがあるなあと思っていたら、
 
 
「さんてつ」でした。
 
友達が貸してくれて、そのままもらったのか、
あるいは読み終わってから自分でも買ったのか、
 
今年の正月もさんてつ初日の出号に乗った私ですが、
このマンガを描いたひとがブラックジャック秘話を描くということに、
なにか共通するものをみたような気がしてしまうんでした。
 
ではでは♪