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ジブリの大博覧会〜ナウシカから最新作「レッドタートル」まで〜   〜9/11(日)

六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー



この展覧会は原画展ではなくて、

クリエイターが生み出した物語をいかに多くの人に興味を持ってもらって、映画館に来てもらうかという、

苦闘を楽しむ30年の記録、というふうに見えました。


展覧会会場に入ると、

ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」、白隠の達磨図や仙厓の書画のもちろん複製画ですが、

お出迎え。


後になって、ジブリの鈴木敏夫さんの味のある書や糸井重里さんとの手紙が思い出され、

鈴木敏夫の心の在り方に白隠と仙厓のようなところがあったのかな〜と考えたりしました。

私は長年無知無教養の世界に生きてきたので、仙厓も3年前に羽田空港の空港内美術館で展示を見て知ったくらいですが、○や△や月を取ろうとしているお坊さんがかわいいなあ〜と好きになり、その後もあちこちで出会って親交を深めて(?)きました。

白隠も3年前に大きな白隠展があり、たくさんの達磨とおたふくとスタコラ坊主に笑いました。

ジブリの作品の中に、白隠的なるものがあるなら、それは映画を世の中に広め、お祭り的気分を盛り上げて、大ヒットに導くその広告宣伝でしょうか。

ジブリのアニメーションのポスターがびっしり展示されたコーナーに進むと、

ナウシカもラピュタも、ポスター第3弾までヴァージョンがあり、前売り券特典用ポスター、ロゴ決定まで、映画のコピーについての糸井重里さんと鈴木敏夫さんのやりとりに、

映画監督ひとりの頭の中にあったイマジネーションを、多くの人に誰でもわかるように楽しく伝えるために、支えてきた人たちの声が見えるようでした。

糸井重里さんから映画のコピー原案が3つくらい示され、鈴木敏夫さんから監督の考えも入れて、これでいきましょう、などの返事が書かれるのですが、


糸井さんのコピーも鈴木敏夫さんの手紙も、味のある手書きなんですよ。鈴木さんは毛筆です。

「千と千尋の神隠し」のコピー、「ここで働かせてください」が毛筆で書かれて、額装されて鈴木敏夫さんのデスク再現コーナーにあり、

ヒソヒソ笑いを誘っていましたが、鈴木敏夫さんの字はほんとうに可愛くて楽しいです。

 「魔女の宅急便」のコピーでは、


はたらく女の子のおはなしです

と、

ひとりぐらしはなきべそなきわらい(だったかな?)

おちこんだりもしたけれど、
私はげんきです

の候補のうち、


宮さんは「私、げんきです」がいいという意見ですと鈴木さんが伝える手紙がなぜか印象的です。最終的なコピーは、
「私はげんきです」に落ち着いていますよね。

映画の広告宣伝について、

「タイトル、キャッチコピー、ビジュアル」と鈴木さんは最初から戦略として強く意識していて、糸井さんとの出会いについて、違う雑誌の糸井重里特集でもその出会いがジブリ映画にとって重要だったと書いていましたが、

この手紙のやりとりを見て猛烈に忙しい中でこんな手紙を出し続けたのは、糸井さんの才能に惚れ込んでいるからなんだろうなあと。

また、映画のロゴも私は何気なく見ていたけれど、

魔女の宅急便

のロゴは斜体のスタイルで行くことが決定され、後はお任せします、と。

斜体にはキキがホウキにまたがって飛行するイメージが見えるのです。というような解説はないけれど、そう思ってジブリ映画のロゴを見直すとそこにこめられたものがわかる気がします。

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会場内は撮影スポット以外撮影禁止なので、こっrはパンフレットから。

味わいのあるいい字ですよね。

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パンフレットでは作品ごとに整理されているのですが、新聞広告がバーンと張り出されたコーナーも興味深かったです。

公開日まであと何日とか、いろんなパターンがあって、いまはネットやSNSによる広告宣伝も発達してきていますが、紙媒体の広告宣伝はデジタルにはない味があるのです。

30年ジブリで映画を支え続けてきたひとたちの膨大なスナップ写真がはりめぐらされたコーナーもよかった。

忘年会やなにかの催しで撮られたものを中心に、監督やプロデューサーだけではなく、多くの社員がいて、作られてきた歴史なんだなあと。

ジブリには手書きの暖かさを会社全体で楽しむ体質があるのか、小さなコーナーでしたが、

社内に張り出されたお知らせのチラシ(A4の紙にさっさと描かれた感じのもの)のコーナーもたのしかった。

最後のジブリの番宣材料倉庫は圧巻でした。これだけのものを企画しグッズ化するエネルギーの総量に打たれたのです。

ここで打たれ過ぎたせいか、グッズショップでは600円のパンフレットを買うだけで終わってしまいました(笑)。番宣材料倉庫凄すぎです。

私は絵が描けないし、絵の見方も偏っているけれど、言葉にできない豊かなイメージを伝えるのはそれでも言葉であり、優れた才能へのぞっこんな愛だとも感じさせられました。


ではでは♪