「野口久光 シネマ・グラフィックス展」
岩手県立美術館 〜8/21(日)
先週金曜日はナイトミュージアムだったので、
息子と鑑賞してきました。
息子はキャプションに食いつく子で(だからキャプションがない常設展示はアンダンテくらいでサッと見終わる)、美術鑑賞の態度としてどうなのそれと思いますが、
おかげで私が見落としていることをあとで教えてもくれるのでこれはこれでいい。
息子が野口久光展で思いっきり食いついたのが。
アナタハン。
聞いたことはあるし『舞妓Haaaan!!!』はてっきり、そのパロディか?と思ったくらい。
『アナタハン』(Anatahan)は、太平洋戦争末期に太平洋アナタハン島で起こったアナタハンの女王事件をもとにした1953年(昭和28年)公開の日本映画である。監督はハリウッドの名匠ジョセフ・フォン・スタンバーグだが、スタンバーグ自身の意向により[要出典]、日米合作ではなく日本映画として製作された。映画封切り当時のポスターの宣伝文は「絶海の眞唯中に取残された女ひとりをめぐる男たちの激しい本能!『モロッコ』のスタンバーグが女性の望郷、生きる悲しみを描いた!愈々完成!六月公開」であった。
(Wikipediaより)
「伊福部(昭)さんと円谷(英二)さんがやってた映画があったよ」
えっ!!!
タイトルは思い出せないというので
いま図録から見つけてもらったのが「アナタハン」。
実際にあったアナタハン島事件をもとにした日本映画で、
桐野夏生の「東京島」の元になったそうです。「東京島」は読んでいるので、なんとなくわかりました。
食いつくところが違うって言っても、
伊福部昭音楽、円谷英二特殊効果ってそれだけでもう、
「怪獣大戦争」マーチが聞こえてきてたまらん。
…庵野監督の「シン・ゴジラ」が見たくなってきたのですが、伊福部昭さんは北海道時代、佐藤忠良とともに美術サークルに所属していたりするので、
東京美術学校で工藝部図案科に学び、後年にはジャズ評論家として著名だった野口久光と通じるものがある…かな?
美術解剖学の最初の講義を受け持ったのが森鷗外というところ。
ほかにもっと食いつくべきところはあるのですが。
ポスターは図録より、美術館で展示されているものが断然よかったです。図録には収録されていない参考パネルもよかった。
資料の雑誌や本の装丁も実物をガラスケース越しとはいえ、鑑賞できるし。
でも展示では、当たり前ですが、特別寄稿は読めないもんなあ。
寄稿に横尾忠則さんと山田宏一、立川談志師匠の名前があって大喜びである。
ではでは♪