会場:Cyg art gallery
~7/10 11:00~19:00(会期中無休)
2013年に個展を開催した増子博子の2回目となる作品展。ペンによる細密表現による新作と、日々描き続けているドローイング作品などを展示します。
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増子博子さんの絵はいままでも見たことがあったけれど、個展は初めて。
会場には、奥の壁にどーーーんと大きな作品(大きな作品であることと、緻密な絵であることは矛盾しません)があり、
会場の端から端にかかる橋のような幅の細いガラスケースがあり、
側(カワ)の器というタイトルの展示ケースの中には、アイディアメモや、ピンポン玉に描かれた絵や、球体と水(?)の関係についてのメモなど、画家のアイディア帳が立体化したような印象をうけました。
側(カワ)は川につうじ、細長いケースは川のようでもあります。
奥にある大きな作品、
川を渡る木
へ連なっているような展示です。
川を渡る木 は、緻密でありながら、構成が大胆というか、描かれた自然の強かさが横溢していて、
松の木の皮の鱗のようなところや、木の裂け目の細かな筋が筋肉繊維のように見えたりもして、
緻密なタッチで植物を描いた作品でありながら、ダイナミックな動きと川の音を聴くような気がしました。最近撮影会で山や滝など自然に親しむ機会がふえたからかなあ。
個展のタイトルにもなっている、
如何ともし難い壁 という作品ですが、発想の元になったのは、
おっとっとというスナック菓子で、ある時イカがくっついていたそうです。
ふつうの人なら、くっついているな、パクッ!で終わると思うのですが、
増子さんはそこから「如何ともし難い壁」について推察します。
会場には作家自身による解説があり、A4三枚の短いものですが、これが非常におもしろかったのです。
一巡りしたあと椅子にかけて解説をよみ、もう一度一巡り。
ショップではオリジナルな絵本や写真集に釘付けでした。
会期中にもう一回行けたらいいなあ〜。
ではでは♪