{290B9C59-30F7-4264-B3D8-7BC972927AC5}

 

会場:Cyg art gallery
~7/10 11:00~19:00(会期中無休)
 
{4D8448C7-EFDF-4E26-86A9-C4BCD3976B5D}
 
2013年に個展を開催した増子博子の2回目となる作品展。ペンによる細密表現による新作と、日々描き続けているドローイング作品などを展示します。
 

ーーーーーーーーーーーーー
 
増子博子さんの絵はいままでも見たことがあったけれど、個展は初めて。
 
会場には、奥の壁にどーーーんと大きな作品(大きな作品であることと、緻密な絵であることは矛盾しません)があり、
 
会場の端から端にかかる橋のような幅の細いガラスケースがあり、
 
側(カワ)の器というタイトルの展示ケースの中には、アイディアメモや、ピンポン玉に描かれた絵や、球体と水(?)の関係についてのメモなど、画家のアイディア帳が立体化したような印象をうけました。
 
側(カワ)は川につうじ、細長いケースは川のようでもあります。
 
奥にある大きな作品、
 
川を渡る木
 
へ連なっているような展示です。
 
川を渡る木   は、緻密でありながら、構成が大胆というか、描かれた自然の強かさが横溢していて、

松の木の皮の鱗のようなところや、木の裂け目の細かな筋が筋肉繊維のように見えたりもして、

緻密なタッチで植物を描いた作品でありながら、ダイナミックな動きと川の音を聴くような気がしました。最近撮影会で山や滝など自然に親しむ機会がふえたからかなあ。

個展のタイトルにもなっている、

如何ともし難い壁  という作品ですが、発想の元になったのは、

おっとっとというスナック菓子で、ある時イカがくっついていたそうです。
ふつうの人なら、くっついているな、パクッ!で終わると思うのですが、

増子さんはそこから「如何ともし難い壁」について推察します。

会場には作家自身による解説があり、A4三枚の短いものですが、これが非常におもしろかったのです。


一巡りしたあと椅子にかけて解説をよみ、もう一度一巡り。

ショップではオリジナルな絵本や写真集に釘付けでした。

会期中にもう一回行けたらいいなあ〜。

ではでは♪