野田村研修のさいごに、ギャラリーIZUMITAで泉田さんの作品を
見せていただいて、
(予想以上に作品が多くて、お話も興味深く、腕が2本しかないので
大変だった。メモも取りたいし作品も撮りたいし研修風景の写真も撮りたいし~と
大童)
楽しく迷ったすえに、このお椀にしました。
茶陶はきまりごとが多く、厳密には抹茶茶碗とは呼べないのかもしれませんが、
まあうちで遣う分には抹茶茶碗ということにして、いいかな、と思って。
グレーっぽい色味はヴィヴィッドなものも、淡彩なものも合いそうだし、
(そこはケチなので万能であることを求めるわけだ)
化粧土の掛けわけも、
歪なかたちも、
満月よりやや欠けた十六夜や立待月の風情があってよいかと。
茶碗の底には原土(ゲンド)がのぞき、この底の顔もすてきです。
厚掛けにした釉(藁灰釉かと思いますが、確かめていません)に
特有の氷裂貫入は、
よく焼けたパンの表面にできるピキピキのひび割れのようです。
(以上は帰ってから借りてきている陶芸の本を見ながら
推理したものでして、実際とは違うかもしれません)
思ったとおり、紅色のスグリがよく映えます。
たぶん、水を張って季節の茶花を活けて茶の花にも向くと思われます。
…不精な私がやるとは思えませんが、いろんな用途につかえる器がすきなので、
これを選んでよかったなーと思います。
作家の作品を日常に愛用するというのは最高の贅沢だと思われます。
大切に遣いたいとは思いますが、陶器はいつか土に還る宿命があって、
それがまた魅力になっているのではないかと思います。
ではでは♪