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萩尾望都SF原画展に行ってきたのは先週の土曜日でした。
上野の藝大美術館と吉祥寺、全然関係ないような組み合わせですが、
 
戦後、南方から復員し、いまの武蔵野美術大学に通っていた当時の水木しげるが
住んでいたのが吉祥寺で、上野は水木しげるがずっと憧れていた美術学校のあるところでした。
 
その頃、美術学校は入りやすかったので(そうなのか?)、学歴をつけて受験資格さえ
あれば、と水木さんは思い、徴兵を怖れながらも絵を描くことをずっと希望にしてたようだった。
 
その後徴兵され、片腕を失って復員してからも、武蔵野美術学校に入学して絵かきへの希望はもち続けていた水木さんだったのだが、その頃住んでいたのが吉祥寺だったというのは今日知りました(笑)。そして先週の土曜日に上野と吉祥寺をぶらぶらしていたので、
 
あーーー、なんとなく水木さん巡礼をしてしまったなと思ったんでした。こういうのを思い込みというんだろうなあ。でも私は思いこみだけが人生みたいな人間なのでこれでいいのだ。
 

 

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で、吉祥寺で「萩尾望都SF原画展」ですよ。
 
 
原画は白黒の原画もあったんだけど、やっぱりカラーは原画だと色がちがう…
でも白黒の原画はホワイトの盛り上りまでナマで見られて、ときめいた。ホワイトでときめく。
いやありますよ。
 
お土産に買ったのがこの対談集でした。
 

 

 

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こちらは前から持っていた対談集。80年代の対談集の方が先に出ていたんですね。
 

 

 

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で、萩尾望都の山岸凉子愛はここでも炸裂しており、光瀬龍さんとの
対談で山岸凉子の「日出処の天子」について熱く語ってしまう。
ほんとうに山岸凉子がすきなんだなあ。惚れているんだなあ。

 

 

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で、今回買ってきた「マンガのあなた SFのわたし」では「花とゆめ」で
「ガラスの仮面」を連載していて3年くらい経った当時の美内すずえと対談しております。
「ガラスの仮面」の連載をやりつつ、「LaLa」で「黒百合の系図」のボリューミーな長編をやってしまう美内すずえ。そのくらいの時じゃないのかなあ。
 
で、お互いのすきなことや子ども時代どんな遊びをしていたか、という話をして、
「ガラスの仮面」の連載前はこんなマンガをやりたかったんだけどねと萩尾さんに語ったのが
「二人の王女」のラフスケッチのようなお話だった。その後美内さんはマヤと亜弓さんに「二人の王女」を演じさせることで、自分が描きたかったストーリーも消化するのであった。
 

 

 

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マヤが「舞台嵐」だったころお世話になった舞台女優の先生。
姫川亜弓がショートカットなのは、その前に演じた「王子と乞食」のせいです。というくらい私も「ガラスの仮面」については連載誌を何十回も読んでいるのでこのくらい朝飯前でスラスラ出てくるのですが、
 
パーティ会場のすみにいるのが「11人いる!」のフロルとタダだとは…。この回、萩尾さんがアシスタントをやったそうです。
 
美内すずえは凄くすきなマンガ家だったけれど、24年組ではない感じだったし、
私の中では和田慎二と対だったので、萩尾望都との対談は意外で、うれしかった。

 

 

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で、これも美術館のショップで買ったものですが、

 

 

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なんと!
 
山脇百合子と佐々木マキのマスキングテープなのでした。
 
前に佐々木マキ展をやったときに、児童書というか絵本関係のマスキングテープを入れたそうです。そんなことまで聞いてしまのか。ええ、気になったらなんでもその場で聞いちゃう。白けることも変な目で見られることもありますが、どちらかといえば世の中は9割は善意で成り立っていると思うことの方が多いです。
 
「ぐりとぐらの12カ月」の切手にこのマスキングテープで最強!って誰に対する最強なのかわからないけど(笑)。
 
ではでは♪