「萩尾望都SF原画展」武蔵野市立吉祥寺美術館、
なのですが、武蔵野市立吉祥寺美術館の後ろにカッココピス吉祥寺A館7Fとしてほしいなあ。
あれ?ここ美術館の住所だよね?とけっこう迷っちゃいました。
原画展はその前に文化財レスキューの展示を見たこともあって、
萩尾望都の原画をナマでみられるという幸せ(やっぱり萩尾望都のカラーは印刷では暗くなってしまうみたいです)。ホワイトを入れたところが少し浮き出ていたり、ネームの切り貼りの立体感とか。
ただ、この素晴らしい原画を保存するのなら、
どこかで一度完成度の高い複製画と置き換えて行って、本物の原画は大切に保管すべきでは…。
でも原画を見るのは複製画とは全然ちがう緊張感があり、どんなに完成度の高いコピーでも絶対追いつけない輝きがあると思うんですよね。
去年の夏に大分県立美術館で「マンガの力」展を見たとき、竹宮恵子さんの原画が「原画'(ダッシュ)」になっていて、原画保存についての画期的な技術だということはわかったものの、
やっぱり原画の力も見たいわけで。
萩尾望都の原画が素晴らしければ素晴らしいで、その保存方法が気になるのであった。
誰かに写真を撮ってもらうか?と一瞬考えたが、阿修羅にレッド・セイですよ。ピンで撮るにとどめました。
グッズコーナーでは図録と対談集、クリアファイル。萩尾望都のものじゃないんだけど、佐々木マキと山脇百合子のマスキングテープがあったので出来心で買ってしまう。
展示ではカラー原画にやっぱり惹きつけられてしまったけれど、
「百億の昼と千億の夜」連載時の少年チャンピオンも展示されており、
この際、こまわり君が、
「私は阿修羅」とか言って西城君にどつかれる場面を見せてほしかったなあ。
いまではあんまり女性作家は少女誌男性作家は男性誌みたいな固定観念はないと思うけれど、当時少女マンガ家が少年チャンピオンに描くというのは、けっこう革新的だったと思う。
原画を見た後はしばらく図録を見るのもためらわれる。いい展覧会でした。