きょうは夜遊び?
いえいえ、13歳の息子と盛岡の高松の池をモチーフにした映画、「無名碑」を見てきました。
駐車場が満車だったので、ヒヤヒヤしましたが、「あやしい彼女」を見に来た時に座席を確保しておいてよかった!
立ち見の人もいて、満員御礼状態でした。きょうの19:00が最終だったのです。
高松の池はマラソンの練習でよく行く場所で、それだけにここって何?と思っていたものもあって、
そのなかの一つが
桜霊閣という名前で、4、6代の盛岡市長だった方が私費で作られたものだったことも分かったし、
隕石の博物館があって気になっていたのですが、その館長さんが登場してここに個人博物館を作った経緯をお話しをしてくれました。
高松の池には、シベリア抑留記念碑と、自身も抑留を体験した佐藤忠良による、
ヒマワリを持つ女の子の像がるのですが、
いちばん印象に残ったのはシベリア抑留の体験をもつ、伊藤さんとおっしゃるおじさんのお話しと歌でした。
過酷な体験から還って、舞鶴港(シベリア抑留の引き揚げは舞鶴港だとおざわゆきさんの「凍りの掌」で読んでいました。伊藤さんのお話しにも、零下30度での作業と零下40度になると作業中止になることが語られました)についたとき、
日本は極楽だと思ったと朗らかに語っていて、
いつもは夜明け前から池に来て運動しているけれど、きょうは1時間遅れた、自分の歌を作っていて、と、うたう姿も声もユーモアたっぷりの話ぶりも忘れられないと思います。
最終日のこの回に、なんとその伊藤さんご自身がいらしていて、
きょうがお誕生日ということでアートフォーラムの方から花束が贈られ、暖かい拍手が起こりました。
1時間10分の短いフィルムですが、いい映画だったなあと思って、きょう来てよかったと思いました。
高松の池で、また練習再開するぞ!と密かに思ったり。
あしたは高松の池に行こうと思いました。