キャロル、よかった。
テレーズ(若い頃のオードリー・ヘップバーン風のガール)が写真をやっていて、デパートの店員からニューヨークタイムズ紙に転職するあたりも、自分でキャロルの写真を現像していたりして、見ていて惹きつけられた。
また、ラストの切り上げ方が映画だ~という感じですごくよかった。知ってる人は知っているとおり、レスボス島風の恋愛なわけだが、そこにキャロル(ご令閨様の方)の離婚問題が絡み、
4歳の娘の独占親権(そんなものがあるとは!)を夫が要求してきて、キャロルの女性関係をネタに、
元のサヤに戻るか、さもなければ娘を取り上げ会わせないというわけだ。
キャロルとテレーズの出会いから惹かれ合い、旅先で褥を共にするあたりはフランスの恋愛映画みたい。
しかし、その二人を夫が雇った男が盗撮して証拠を送ったというあたりが、アメリカ映画だ。
離婚裁判、親権、弁護士って私も10年くらい前にやりましたが、家裁レベルでも消耗しましたわ。キャロルの夫は富豪らしいので、物凄い莫大な費用のかかる裁判になるらしい。
キャロルは娘を手放し夫に独占親権を許すかわりに、面会権を主張する。この夫婦の離婚裁判ってアメリカ映画だなあと思う。
最後、盛り上がる音楽と一歩ずつキャロルのテーブルに近づくテレーズの人形のような表情とキャロルの微笑みがすごくゾクゾクする。そこで終わりだしね。
2本立て続けに見て、いろいろスッキリしたのでした。
ではでは♪