きょう、盛岡で上映会があった、「未来のカケラ」。 原作者は撮影現場となった大槌町の小学5年の男の子。 メイキングでご本人が登場したけれど、目の強い輝きが印象的な男の子だった。 震災時は保育園の年長さんだっただろうか。 映画の中で、主人公の壮太が昔の野球仲間に誘われて、ピンチヒッターとして バッターボックスにたち、ダイヤモンドを気持ちよさそうに走る場面があった。 べたなシーンといえばそうなんだけど、私は、大工になる夢のほかに、 野球選手になるという夢もあった男の子を想像した。そしていまは野球には未練はなく、 棟梁に任せられた仕事に夢中になっている。 震災時、10歳だった男の子が、10年後の未来に大工になって、 親友との約束を叶える。 5年前の(作文を書いたときは4年生だったと思うけど)震災を振り返って、そんな力強い夢をつづった男の子がいて、 その子の書いた物語を映画や音楽にした大人たちがいたんだなあと思った。 私は父が大工なので、棟梁の六平直政さんがすごく気に入ってしまった。 もともとすきな役者さんですが。 大槌、という地名にも、大工になって親友との夢を叶える、というストーリーはあっていたなあと思う。