こしあんをめぐる冒険♡エピローグおお。急速に冷めるように小皿に小分けされた、ひと皿500gの6つのうつくしいこしあんたちよ。君たちはどこからやってきたのか。君たちの訪れた徴は薄紫色のドットであるという。さよう、君たちの暴れたあとには、あちこち思いもよらぬ高いところから、低いところまで傍若無人と言ってもいいくらい、あんこのドットが散らばっている。悲惨だ。ここの星の住人は午前中、思い立ってあちこち磨いていたが、すべてが無に帰したのである。しかし、この星の住人は(最後まで姿をあらわさないのであるが)、君たちの遺跡をありがたそうに口に入れていたのである。おいしい♡と笑みさえうかべて。これはどういうことか。君たちはいったい何者なのか。どこから来てどこへいくのか。これからわたくしは君たちの長い旅を聴こうと思う。(つづく)