{0482637C-F879-4504-8559-F2CE88889AB9:01}

{9B5AC621-D2B3-4960-9AAF-996E14A570BC:01}

MoMAで見たヘンリー・ダーガー。
この絵は、桐野夏生の『リアルワールド』のカバー装画にも使われていて、作品の内容にぴったりだった。

{C7C4F68A-D1F4-455B-88CF-7C79707BB667:01}

そして、『ひみつの王国 評伝石井桃子』。

石井桃子とヘンリー・ダーガー?

あのふわふわの可愛らしいうさぎのお話やテディベアと男の子の童話を描いた人でしょう?


というような誤解と偏見って、
(石井桃子さんも児童文学の作品を残しているけど、プーもピーターラビットも翻訳です)

詩人は心優しく、
絵本作家は子ども好きで、
自宅を子ども文庫にして読み聞かせを続けるような石井桃子さんがまさか、

本当は子どもが苦手だった

ということにびっくりするのかなあ。

私はさもありなんとしか受け止めなかったんですが。


すごくいい!と思う児童文学や絵本を描く(描いた)作家って、

あるべき子どもに宛てて作品を作っていないもんなあ。自分の中の子どもが喜ぶことを作品にしているんだと思う。

私は子どものころ、本だったらなんでも読んでいたけど(そんなに選べるほど本がない)、大人がかがんで、頭を撫でているようなお話は苦手だったしつまらなかった。

こんな本を子どもが喜ぶかどうかなんてわからないが書くぞ書いたぞ!という本がおもしろかった。

荒井良二さんが影響を受けた100冊に、石井桃子の訳した『ピーター・ラビットのおはなし』があったのを見て、

絵本に対する世間一般の妙な期待や偏見ってあるんだろうなあということも思い出したんでした。