きょう、岩手県立美術館の学芸員講座「アラ、イーな! アートな絵本」を聴いて、
『Pooka+
荒井良二 日常じゃあにい 』Gakken
を読み返したくなりました。
この本(ムック本?)は2015年8月に北九州市漫画ミュージアムで買ったものです。
岩手県立美術館にもいずれ来るじゃないか!でも小倉に行ったら漫画ミュージアムに行かなきゃだし(だし、ってことはないんですが。松本清張行かなかったし)、
そこで《荒井良二 スキマの国の美術館 》 をやっているなら見ておこうと。
今回、岩手県立美術館でも《荒井良二 スキマの国の美術館》をやっているので、
展示が内容も見せ方も全然、とはいいませんが、エネルギーがちがうなあ!と思っていたら、
2007年からの全国巡回展だけど、荒井さんが展示までやったのは岩手県立美術館会場だけだと。
スライドでその様子も一部紹介され、
企画展と連動して美術館の「アートシネマ」で、
「荒井良二の山形じゃあにぃ2010」のドキュメンタリー映画「まわりみち、あしのねいろ」(黄木優寿監督)の上映があったことを思い出しました。
学芸員講座では荒井良二さんが影響を受けたアーティストや絵本の紹介もあり、
横尾忠則さんの名前が出た時はうれしかったし、
荒井良二さんのエッセイ集で知ってはいても、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞についてのスライドも好もしかった。人は自分の好きなことについてはいくらでもいくらでも繰り返し聴きたいんだなあと思った。
アストリッド・リンドグレーンは私にとっては一番最初に名前で本を選んで読んだ作家で、11月14日という同じ誕生日だ。ふふふ。
私は子ども時代、絵本に浸る時期が短かくて、絵本や児童書を読むようになったのは高校からなんですが、
この荒井良二の100冊には、そんな子ども時代には絵本を読まなかったタイプの私が好きで読んできた本が多く入っていて、
うれしかった。
説明しよう!
本好きというのは、人が自分と同じ本を読んでるというだけで、とてつもなくうれしいものなのだった。
カニグスバーグやエドワード・ゴーリー、『ぞうのババール』『げんきなマドレーヌ』があって、
堀内誠一さんの『ぼくの絵本美術館』がある。
佐野洋子訳『かあさんのいす』がある。
大道あやの『けとばしやまのいばりんぼ』があり、『絵で読む広島の原爆』文:那須正幹 絵:西村繁男がある。ケストナーの『わたしが子どもだったころ』もある。
アストリッド・リンドグレーンでは『長くつ下のピッピ』
ヘンリーターガーがあり、アウトサイダー・アートがある。
もちろん私が全部読んでいるわけではないけれど、
荒井良二さんは絵本とはこうあるべきだ、子ども向けの本はこうだ、理想的な子どもはこうだ、
という声や圧迫と戦ってるな~と感じる。
あーーー、あしたは点訳面談なのでした。
図書館に寄って本を返して、荒井良二さんの絵本というより、この荒井良二の100冊を読んでみたい。
ではでは♪