カセットテープって知ってる? ブログネタ:カセットテープって知ってる? 参加中
本文はここから

カセットテープがめずらしかった、という時代さえ知っている(笑)。

私が小学校3、4年生のころ、新しものずきの祖父がラジカセを買ってきたような気がする。
だったかな?

中学校の頃は自分専用のラジカセがあって、アニメの録音(録音ですよ録音!)に忙しかった。
私の中学時代は徳間書店からアニメージュが創刊されたり、声優になりたいというクラスメートがいたり、セル画をツーハンで買った同級生がいたり、アニメブームだったんである。

ブームではあるが、映画なんて高いものに行けるわけはないし、LPも買えないし、もっぱらアニメの録音である。ビデオはまだ高かったんじゃないかな。コードを差し込んで雑音が一切入らなくなるのはもっと後のことで、

当時はせっかく録音しているのに、事情のわからないバカな家人どもにことごとく台無しにされていたのであった。中学時代は誰でも家族ともめると思うが、うちの場合は、アニメの録音の邪魔をされた!VSそんなヒマがあるなら薪割りでもしろ!である。勉強しろという言葉がでないあたりがわが家だ。お風呂の焚きつけは薪だったので、薪割もよくやらされた…ってどんな山奥と思われるかもしれないが、40年前は薪で焚く木の風呂がふつうにあった。

カセットテープの録音は、A面が終わったら、人力でひっくり返すんである。
え!と思われるかもしれないが、人力です。

だからじーっと待機していて、テープが端っこまで行ったら、すかさずカセットのふたをあけて、手早くひっくりかえして入れる。スリル満点である。

しかもそんな苦労をして録音したカセットテープであっても、お金がないという悲しい宿命によって、次の週には新しい話に更新されるのであった。上書きというやつである。

そしてテープはのびる。使いすぎて消耗するわけだ。

カセットに英単語や歴史の年号を吹き込んで覚えるという、睡眠楽手というものがツーハンで売られており、記憶力の悪い(頭も悪かったんだなと思うが)私は正月のお年玉をはたいて、買いましたよ、睡眠学習枕。

でもやってて思った。

覚えようとする内容をテープに吹き込んでいること自体でもう覚えのいい人は覚えるんじゃないかなって。この睡眠学習枕はともかく、テープはエンドレスでくるくる勝手にひっくり返ってくれるもので、世の中にはそんなテープもあるんだあなーと思った。

カセットテープはその後どんどん安くなり、短大の寮に入ったら、4人部屋の学習机の上にはひとり1台ずつのダブルラジカセが鎮座していた。

みんな恋だの失恋だの夢だの憧れだのの歌をテレビやラジオや友達から借りたミュージックテープからダビングするためにダブルラジカセなんである。

CDが出回り始めたのは20代前半だったかな。

CDはピカピカ光って、未来っぽくて、A面B面というものがなくて、
そのうちPCの普及にともなって、ますますテープは顧みられなくなっていった。



実家の取壊しの前に、弟が押入れに入れてあった自分のものを仕訳していたら、
大量の80年代アイドルのカセットテープがあり、
ひとつひとつにタイトルと、その収録曲が手書きされていて懐かしかった。

あー、カセットテープ、懐かしい。