『楽園のカンヴァス』原田マハ(新潮文庫)、
楽しく読んでいます。
「おおおーーーー!!」
「キターーーー!!」
とコーフンの展開であります。
超オススメ!
この本を買ったのは、下諏訪のハーモ美術館です。諏訪湖を臨む、フランスの素朴派を中心としたコレクションの美術館です。
アンリ・ルソーのコレクションはほかの美術館のアンリ・ルソー展でもお目にかかったものがあったり。
『楽園のカンヴァス』のカヴァーにもなっている、アンリ・ルソーの《夢》。
MoMAニューヨーク近代美術館で撮った画像です。真正面からじっくりと言うのは、なにしろMoMAの看板娘のひとりですから、なかなかね。
主人公の早川織絵はかつてルソーの研究者であり、パリ第四大学(ソルボンヌ)で美術史の博士号を最年少でとったオリエ・ハヤカワだった。
関係ないが、ソルボンヌ、マリ・キュリーが物理と数学で博士号をとったところだな!とうれしい。
(こちらもMoMAで見たかった、《眠れるジプシー女》。)
で、
主人公のいまの仕事は、この大原美術館(ミステリーなんだけど、美術館の名前は本名で出てくる)の監視員。
その波瀾万丈の運命も凄いが、
この文庫本の解説(文庫本の方が単行本より廉価なのに、解説とか文庫のためのあとがきなどのおまけが多くてお得だなあ~と思うので、単行本を買っていても文庫本も買う、あるあるですよねみなさん)は、
大原美術館館長の高階秀爾さん。
大原美術館には2013年に行っており、
(2013/3/23)
いちばん見たかったのは主人公がその絵の前で、自分の高校生になる娘ともめるエル=グレコ《受胎告知》じゃなくて、
熊谷守一《陽が死んだ日》だったんですが、でも、本館だけではなく、東洋館も工芸館もすべてよかったです。工芸館のせいか、アサヒビール大山崎山荘美術館にどこか雰囲気が似ているなあと。
2014年夏にはお隣の秋田県立近代美術館で《大原美術館展》があり、4回かよいました。
7月19日には、
「倉敷と大原美術館の物語」 大原謙一郎氏 13:30~14:30
「絵画の冒険~モネから鴻池朋子まで」講師:高階秀爾氏 14:45~15:45
も聴いて、大原美術館について、近代美術史の流れについて、ずいぶん勉強しました。
で、2013年3月に初めて行った大原美術館出であったのが、ヤノベ・ケンジさんのアトム・スーツを着たサン・チャイルド。
工事中というか制作過程をみせるイベントが中庭であったんでした。
広島市現代美術館 コレクション展《かたちとこころ》展でも
ほんとうに短いスパンで次々つながる幸運に恵まれている私です。