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大掃除をしつつ、今年を振り返っております。


今年、2015年11月30日に鬼籍に入られた水木しげるさんがお墓を建てられたのは、

昭和62年(1987年)。

『水木しげる漫画大全集 97 昭和史4』には同年、
7月17日に52歳で亡くなった石原裕次郎、9月に昭和天皇が膵炎の手術で入院し、10月退院、


そして昭和天皇崩御の昭和64年1月7日を描いて、昭和は終わった…という感慨にふける水木先生がこの『昭和史』の水先案内猫ならぬ水先案内ネズミ男に連れられて、市民権を得る約束はどーなったと迫る妖怪たちや水木さんの島への永住を待つ南方の島の人々に会い、出版社との約束やお父ちゃんは気が多すぎるという家族に囲まれ、

いろいろ整理しなくてはいけない時期に来ている、とボソッと思う。昭和64年1月7日、水木さん66歳。

昭和が終わって平成を迎え、

水木さんは昭和を振り返る。



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「昭和初期の人はあれやこれやでなんだか

"国"にいじめられているみたいだった。」



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これは今年の夏、森美術館で開催された《ガンダム展》で、会場を出たカフェレストランのガラスの仕切りに貼りつくように展示されていたが「ガンプラ大作戦」ですが、

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同じ頃、国立近代美術館のコレクション展で見た村上隆さんの《ポリリズム》も重なってしまいます。


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水木さんの『昭和史』は大正11年(1922年)3月8日に生まれた水木さんが、

大正15年12月25日に大正天皇崩御とともに始まった昭和をご自身の人生と重ね合わせて描いた他にはないような作品で、

特に戦争は自身の体験とともに、戦争がどのように起こり、どんな会議や攻撃があったのか俯瞰でも描かれていて興味深い。

渾身という言葉を思い出す。