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岩手県立美術館で月に2度ほどある

アートシネマ上映会。

今回は《少女は自転車にのって》。


女性が自転車に乗ること自体よく思われていない、因習深い社会の中で、

男友達のアブドラに自転車でからかわれたことをきっかけに、

自転車で競争したい、とワジダは思い、ミサンガを売ったり、手紙の受け渡しをしたり、コツコツお金を貯めるのですが、

ある日、コーランの朗詠大会があり、賞金で自転車を買うことを夢見て、勉強が苦手だったワジダが一生懸命に暗唱の練習をします。ただの暗唱ではなくて、歌うような節をつけるものらしい。

そして見事優勝!


しかし待っていたのは…。


ワジダのパパが第二夫人と挙げる結婚式にママが傷ついたり(そして第二夫人とパパが暮らすことになる)、

アブドラの政治家の伯父さんの息子は腰に手榴弾を巻いて自爆した、なんて話を当たり前のようにしながらあるいたり、

たぶん同性愛の関係にある上級生ふたりが晒し者にされたり、

男の人に笑い声が聞こえたら大変、笑わないように、という笑えない注意があったり、

確かにこれは日本人の私にはわからない世界かもしれないと思った。

ワジダは優勝したのに、賞金をパレスチナに寄付、と校長に決められてしまい、落胆するが、


最後にアブドラと自転車で競争する。

ママがワジダのために、第二夫人の結婚式にドレスを買わず、自転車を買ってくれたからだ。

自転車を飛ばすワジダの横顔はうつくしく、希望にかがやいていた。

あー、


少し前にプラザおでってで見た、もりおか女性センターフェスティバルの《マララ 教育を求めて闘う少女》を思い出しました。