岩手県立美術館で、「ファミリータイム」がはじまっています。美術館ボランティアの先輩から情報は聞いていたのですが、

毎月第2木曜日の午前9時半~正午。

そのうち、ファミリータイムにはベビーカーの行進ができるくらいになればいいと思う。

きょう、解説で2階のライブラリーを過ぎったら、絵本コーナーがあり、

私は次の企画展が絵本作家の荒井良二さんだからかな?と思っていたのですが、ファミリータイムにこちらのコーナーもどうぞ、ということでした。


子どもが小さいうちは、世間の目を気にしてお出かけ先も選んでしまいがちですが、

ほんとうは赤ちゃんや小さな子どもを育てている時期のお母さんこそ、

現実から切り離された場所に行って気分転換した方がいいと思う。

詩人・作家の伊藤比呂美さんが、子育て期の母親こそブンカすべきだ、と育児のエッセイで書いていて、

私もブンカで育児の気分転換をしていた口なので、大いにそうだそうだ!と思ったです。

図書館は児童室があるからまだいいけど、美術館は施設のバリアフリーは進んでも、利用者の心のバリアフリーはまだまだで、

息子が赤ん坊から幼児の頃は、白い目も叱責も散々浴びました。

こんなところに連れてくるなとブンカを愛好する人が、

母親のブンカする権利を嘲笑するわけだ。

ブンカする権利のカーストの最底辺にいるのが赤ん坊を育てている母親なんだと思った。

ブンカとは、伊藤比呂美さんのエッセイでは読書美術鑑賞映画講演会語学、そういう一切のもので、

育児中の母親にこそそういうアナザーワールドが必要だということでした。同意です。


静岡県美術館を訪れたときには、フレンズ・デーでして、ふだんは美術館では静かに、ということになっているのをこの日はお友達と美術作品を前におしゃべりを楽しもうよ、という日でした。

こういう試みも、ブンカだと思う。

美術館はこうあるべし、という固定観念を崩して、

誰もが訪れる場所になっていくといいと思う。

そして、



子育て中のお母さんと赤ちゃん、

という表現がいつか、

お父さんもお母さんも、という表現を自然に選ぶくらい、男女の役割が固定化しない社会になって行くといいと思う。

ではでは♪