私はある 派!
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交通事故の現場を通り過ぎることはよくあります。
警察の方々や救急車や、被害者か加害者が事情聴取されているところ…。
でもすぐ忘れる。
あまりにも日常的すぎて。私がよく通る道は交通事故多発地帯なので、
月に1,2度はそんな光景を目にするのです。
…ふだんは忘れているのですが、校内いじめが原因で自殺という記事を耳にすると、
30年ほど前の某高校の司書のネーチャン時代を思い出します。
廊下で激しい罵倒の声となにかを殴る音がして、飛び出したら顔中血まみれにした生徒がなきじゃくっていました。
もっと早く、罵倒が聞こえた時に廊下に出れば、と思ったのを覚えています。当時は、だったのか、その高校が県で1番の底辺高校だったからなのか、
マンガから抜け出したようなヤンキーなニイチャンとネエチャンが跋扈していましたね。当時は長いスカートに脱色パーマ、紫のアイテム、男子は女ものの小さなサンダルがポイントだったようだ。
あれは暴行事件だった。
警察を呼ぶべき事件だった。
思い出した。
その後校内指導部の先生がやってきたことを。
被害者の子に何か聞いて、加害者のことは調べようとしなかったように見えた。
誰がやったかなんて、そこまでの暴力を振るう奴が誰かなんて、みんな知っていた。
警察沙汰にはならなかった。
それが路上でやったことだったら間違いなく警察がやってきたことだった。
あまりにも日常すぎて、その子が殴られて血を流したことなんか、職員会議の話題にすらならなかった。
職員会議では一部生徒の粗暴化については話題になることはなく、校長の教頭いじめ(苛めている意識はなくて、たぶん鍛えているつもりだったのだろう。教頭は精神的に病んで休職した)がうっとうしかった。
私は短大を出て1年で20kg以上痩せたが、それとこの学校の状況とを結び付けて考えたことはなかった。単にダイエットが生まれてはじめて成功した、と思っていた。結局司書という仕事はすきだったが、この学校は5年で辞めた。辞めた理由は当時は家事都合にしていたが、実際のところは心が疲れたんだと思う。
30年前のことだけれど、
確信をもって言える。
いまも学校は変わっていない。
そして、
日常化してしまって、感情が麻痺していることが、
気づこうとしないことが、私にも、誰かにもあるんじゃないかなって。