紫の階段から出た私たち。
実際は紫の階段を降りて、バックヤードツアーというか、ドラマシアターの舞台セットを前にガイドさんからレクチャーを受けております。
質問をしたりする時間があったのでした。
ずっと階段責めでしたから一休みの意味もあったのかな?
私は耐震構造について聞いたところ、オーストラリアは地震がないので耐震設計は全くないそうです。
かわりに四方が海ですから風については風洞実験や風向計算が繰り返されたそう。ちなみに満潮時にはドラマシアターは海の底だそうです。ひょー!
息子は中学生らしい質問。1日の電気代はいくらですか?
すぐにいくらです、と答えられるかと思いきや、これが意外に難問?
じつは初期の頃は1日に100個も電球が切れていたオペラハウスだったそうです。いまは日本のLEDのおかげで、電球寿命も延びて徐々に電気代も節約の方向に行っているそうですが、
調べておきますね!だそうです。
ガイドさん、堂々としていてよかった。
池田さんが質問したのは、イギリス王国との関係性もあるデンマーク人のヨーンさんが設計して、その波紋というか反対はなかったのかということ。
そこで数字だけでの選考で、ふたを開けるまでは選ばれたのがデンマーク人の設計だとはわからなかったという話が出たのでした。
オペラハウスに見学に行くまで、オペラハウスを設計した人がデンマーク人だったことも90歳まで長生きしたことも、
生きているうちに自分の作品が世界遺産(世界 遺産 考えたら遺産ですよ。生きているひとの作品が遺産)になったことも、
どこかで読んだとしても刻まれることはなかったなあ。オペラハウスのあの屋根、
真っ白に輝いているように思っていたけれど、
太陽光に反射して真っ白に見えるように計算されていたのでした。
屋根のつるんとした構造から汚れもつきにくく、真っ白に輝いてみえるのだそうです。
ECOだ!!
今回のオプショナルツアーで親しくなった池田さん。
マラソンをやっているひとはお話を聞いてみると、ほんとうにいろんなところで、あ!と思うことがあり、
2013年の東京マラソンは池田さんも走っているし、
荒川マラソンは私は出ていないんですが、谷川真理さんの荒川シティマラソンには出ているのでその話をしたら、池田さんのマラソンのきっかけが谷川真理さんの皇居一周5kmマラソンだったということで、
キャリアも海外マラソンの経験も、たぶん人生の経験値もいろいろちがうんだろうなあと思うけど、
谷川真理さん、高橋尚子さん(なにしろシドニーマラソンはシドニーオリンピックを記念して始まったそうですから)の話をそて、そうそうそうなんですよ~となってしまう。
マラソンってひとつの言語かもしれないと思ったです。
言語であり国かもしれない。
私は音楽がまったくわからなくて、オペラといって思いつくのは、
『動物のお医者さん』の主人公ハムテルのお母さんがオペラ歌手(すごいお母さんだ)で、土木工事が趣味だったということくらい。
でもそんな私だが、オペラハウスの内部ツアーはすごくおもしろかった。
息子はカップルのひとに気に入られ、なぜか三人で撮影してもらっていたりしました。
物怖じしないキャラクターが気に入られたのか?息子はどこに行っても変わらないけれど、インドア派のわりに外に連れて行く方がのびのびしていい気がします。
息子がオペラハウスに習って、この年末に家中LEDに替えるとか言い出したら、それもいいなあ。