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1~13まで借りてきた『アオイホノオ』を返す日が来てしまいました。アオイホノオ、いつも目の錯覚でアホノホノオと呼んでしまうのですが、当然それも意図されたタイトルなのでしょう。

この1週間つらい日もうれしい日も『アオイホノオ』だったので返すのが名残惜しい。


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島村和彦さんの『アオイホノオ』との出会いは大分県立美術館(OPAM)の『描く!マンガ』展でした。

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マンガ家志望の大作家芸術大学生、焔燃くん。
学園ラブコメを描くのには教室を描かなきゃならない!と苦悩の図。

大量の机と椅子があるもんなあ。

私だったら1コマに1ヶ月かかりそうだ。かかっても汚い線になるんだろうなあ。いやあマンガって読むのは速いけど描くのはすごく時間がかかるものなんだなあ。

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また同時代の売れ出した作家への分析の目が鋭くて笑ってしまう。ある時は永井豪キャラで刮目し、

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ある時は高橋留美子キャラで力説する焔くん。
すべてのコマがおいしい。

先週『アオイホノオ』がレンタルのお店にあるのを発見した時はうれしかったんですが、

1961年生まれの島村和彦さんと2歳下なだけなので、おお、そうだそうだそうだよ!とアニメやマンガで共感し、

自分に聞きにくればいまなにが流行るのか教えてやれるのに、という感じも当時の自分そのままです。絵は描けないけどマンガはいっぱい読んでいた(つもりだったが、のちにそうでもないとわかった。かっこ花とゆめ』『りぼん』『LaLa』派だったので、『フレンド』『なかよし』は読んでいなかったし)ので、自信があったのだ。

その勘違いの自信過剰と落ち込みの振り幅が青春って感じでたまらなく生々しくていい。

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SA社の編集者に「車田正美のベタを見習え!!」とギャラクティカマグナムされて、ベタイコール塗り潰しと勘違いしてキレたり、

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同期の庵野秀明(フィクションとうたっているが、庵野秀明や赤井孝美の作ったアニメや実写フィルムのレベルにあてられて、自信喪失したり、


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しかし、ついにメーテル似の憧れのトンコさんの励ましもあって立ち直るのであった。

焔は髪型と服装でわかる通り、永井豪もすきだが松本零士にも傾斜しており、

そのあたりの気分はすごくわかる。



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一方、焔を自信喪失においやった庵野秀明と赤井孝美はその頃銭湯でウルトラセブンの世界に入っていたという。

安野モヨコさんの『監督くん』を読んだのが『劇場版 ヱヴァンゲリヲン』より『特撮博物館』より先だったので、

こういう場面の庵野秀明は、変わらないなあ~って感じ。

それにしても島村和彦、いままでなんで読んでいなかったのかなあ。

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たびたび焔くんが行動指針にするハーロック、

小倉の北九州市マンガミュージアムで逢ってきたので、ここもジョイントした!と自己満足なのだった。ではでは♪