初めて劇場で観た映画 ブログネタ:初めて劇場で観た映画 参加中
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息子は映画館が数軒もある盛岡市に育っているので、

6歳から映画を見ているわけですが、


私は映画館はあっても、映画館に行く文化的なおうちの子ではなかったため、

(その反動が大人になって出ているわけだ)


映画はテレビで、親の目を盗んでかろうじて見ることができるもの、

レベル(笑)。


中学からは自室にいることが多くなり、夕方のアニメ以外みなかったので、

映画を劇場で見たのは短大生になって親元を離れ、アルバイトで多少は金回りがよくなってからです。


1年生の間はアルバイトと勉強と自治会長(なんで!)に忙殺され、映画は見ていなかったんですが、

2年生になって、教育実習と図書館実習と就職試験のための勉強、の合間を縫って映画をよくみるようになりまして。



だからどれが最初かわからなくて、いまWikipediaで公開月を確かめたんだけど、でも、当時住んでいたのが山形県米沢市で、地方って盛岡もそうだけど、東京の公開とタイムラグがあるんだよね。


『細雪』『楢山節考』(2本立て)


『探偵物語』『時をかける少女』(2本立て)


『陽暉楼』

角川映画は薬師丸ひろ子と原田知世の映画が2本立てになっていてお得だったんだけど、

これが最初だったかなあ。


友達がちょうどボブにしたところで、

「薬師丸ひろ子みたい」と言われて、ねえ、あれってほめ言葉だと思う?と真剣に聞かれたことがある。

ひろ子ちゃん自体は当時から可愛かったけど、あの切りそろえすぎたボブは彼女の野生的な目には似合わないなあ、と思っていたし、ジャギジャギのショートヘアだった『セーラー服と機関銃』がすきだったので、


私も、んー、たしかにと思った。言ったひとは悪意はないらしいがカチンとくる言動が多い子でした。

それが初夏だった気がしているんですよね。『細雪』は秋に見に行った気がするしなあ。


ということではじめて劇場で見た映画は、


『探偵物語』。


松田優作と薬師丸ひろ子の身長差とディープキスが話題だったなあ。人気スター同士の共演で、特に薬師丸ひろ子は若い女性アイドルだったので、


女子大生のお嬢様、という設定の主人公のファッションも話題を呼んだ。いま見るとダサいといわれそうだが、当時の流行ファッションだったんです、あのての服が。


はじめての映画は1000円だったかなあ?もっと安かったかな?


当時は入れ替え制なんてものはなく、


「探偵物語」「時をかける少女」「探偵物語」とその気になればエンドレスで最終までいられるシステムだった。私はひろ子ちゃんオシだったので、「探偵」「時かけ」「探偵」で見たが、


知世ちゃんオシの友人(もちろん女の子だ)は「時かけ」「探偵」「時かけ」で知世ちゃんを満喫していたもよう。


はじめての映画は見たいと思っていた映画だったので、とてもよかった。


松田優作のテレビドラマの「探偵物語」がすきだったけれど、あのお洒落でルパン三世のコスプレみたいな探偵さんとはタイプが全然ちがって、それもよかった。でもテレビドラマの「探偵物語」の優作でやってもおもしろかったかも。


薬師丸ひろ子はずっとすきだったけど、映画ははじめてみたので、意外に声がかん高くて最初はがっかりした。すぐに慣れて、独特の動き方に目がひきつけられた。小さい時に足に怪我をした、となにかで言っていたのでそのせいかもしれないけれど、ただまっすぐにあるくような場面でも独特の動きになり、それが妙に魅力的だった。


主題歌も挿入歌ももちろんひろ子ちゃんで、のちに「古今集」に収録された「すこしだけやさしく」を耳にすると、いまでも長回しで失踪するひろ子ちゃんを思い出す。



息子の劇場で初めてみた映画は「アリスイン ワンダーランド」。幼いころは家に残しておくのはこわかったので、自分が見たい映画には連れて行っていましたが、最近は映画館には一緒に行くが、見る映画はべつ、ということも大丈夫になりました。よかったよかった。


劇場で映画を見られることにはいまでも喜びを感じる。

たぶん子どものころのマイナスの払い戻しを受け続けているのである。


ではでは♪