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私はある 派!

本文はここから


あります。


小学校高学年のころ、


「スケバン刑事」の和田慎二先生が、その前身ともいうべき、

「大逃亡」という前後編の長編よみきりを別冊マーガレットに発表したんです。


その「黒バラのマリア」にいかれてしまったんですねー。


説明しよう!


黒バラのマリアこと、万里亜はもともとは大金持ちのお嬢様だったのだが、

両親を失い、叔父夫婦に家屋敷家財すべて奪われ、たぶん、15,6歳だったと思うが、

社長令嬢からその家のお手伝いさんにされていたのだった。


シンデレラである。


そんな彼女にも婚約者がいたのだが、万里亜が叔母の息子に襲われそうになって

抵抗のあげく、ナイフ(なぜそんなものがそこにあったのか!)で相手を刺したことから、


傷害事件として万里亜に不利な方向に進み、


気が付いたら少年鑑別所へ。


そんな目に遭っても、体の弱い仲間をかばっている天使のような万里亜だった。


しかし、そのいい子ぶりにイラついた悪のグループが万里亜にヤキを入れ、

肩に黒バラの刺青を入れるのであった。針で入れていた気がする。消毒とかしないで大丈夫だったのか、

と思うが、そこはマンガだ。てか安部譲二さんの〈塀の中シリーズ〉ではもっと大丈夫か?という

肉体改造が平気で行われているし、意外に大丈夫なんだろう。


黒バラの刺青を入れられている間、万里亜は「強くなりたい」と激しく願い、



その黒バラの刺青が肌に焼き付いたころ、院内で黒バラのマリアを知らないものはいなくなった、

といきなり顔つきまで変わっているし(笑)。麻宮サキの前身そのものの顔と腕っぷしである(笑)。



その後いろいろあって、最後には死ぬわけだが、スケバン刑事麻宮サキの最初は天敵だったが、

のちに協力者になる沼先生も、保護司(とは思えない行状の数々なのだが)として登場する。


顔の半分を覆う火傷は、鑑別所を脱走するマリアにかけられた硫酸(なぜ硫酸なんかもっているし!)の

せいだった。脱走はフィアンセに会いたいためだったが、彼はすでに新たな婚約者がいて、

マリアはすべてを失ったことを知る。その後は「レ・ミゼラブル」のような展開で、最後にマリアは

宿敵沼重三(当時はわかってなかったが、たぶん、『家畜人ヤプー』の作者の名前からとったんだと思う)を

庇って絶命する。



そんな少女マンガばなれしたストーリーなんだが、これで黒バラの刺青に憧れてしまったんですね。


入れたいいぞ、黒バラの刺青。


と思った私は何をしたか。


コンパスの針で地道に(?)手の甲をつついて、黒バラの刺青を入れようとしていました。

授業中になにをやっておるのか。でも授業がわからない生徒のやることなんてそんなもんですよ。

その前は木製の机だったから、凸凹した穴に消しゴムのカスを充填してよろこんでいたりする。


5、6年生にかけて熱心にやっていた黒バラの刺青はだんだんスケールが小さくなって、

中1のはじめにやっと完成。


といっても色を入れるものがなくて、鉛筆の粉なんですけど。

それでも直径1cmほどの黒バラ(なのか?)の点描刺青は鉛筆の粉が入った上に新しい皮膚ができて、


皮膚のフィルター越しに完成!


(あくまで本人が思っているだけです)


なぜそんなに小規模で終わったかといえば、2学期からなぜか勉強ができる人になって、授業中に内職をするヒマがなくなったからですよ。


もしあのまま授業中の内職がつづいていたら、いまも手の甲に黒バラの名残の点々が3、4個のこっているのだが、もう少し立派なものになったかも?


テレビでいまどきの刺青を入れるひとたちと彫師をみたことがあったけれど、思っていたより時間もかかるし、お金もかかるし、痛そうだった。


コンパスの針に鉛筆の粉で刺青だと思っていた小学生当時、この番組を見られなくてほんとうによかった(笑)。


というわけで刺青に憧れる気持ちはわからないでもないが、コンパスの針でつつくのでさえ、時間はかかるし、痛かったので、


遠山の金さん(これも子どものころ刺青に憧れた)のような、


「この桜吹雪が目に入らねぇか!」


という啖呵をきるのは一生無理だと思った。

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