ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち 岩手県立美術館 6/6~7/12まで、きょうが最終日でした。
会期中何度も中学生の団体客を見かけ、若い人たちが《ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち》展だけではなく、美術館の常設展も見てまわっている姿に、清々しい気持ちになりました。
会期途中までは1Fのグランドギャラリーに舟越保武さんのキリスト教にちなんだ彫刻4点があり、
人々が歩みをゆるやかにして眺めながらすぎていくところを見るのがすきだった。
(いまは舟越保武展巡回展で練馬区立美術館においでです)
ゴーギャンのタヒチ以前の日本初公開の5点とゴーギャンに影響をうけた画家たち、なかでもナビ派の作品がこんなに!と喜んだのですが、
私はやや不気味だったり不思議だったりする絵がすきなので、
セリュジエの「呪文或いは物語 聖なる森」が印象深かったです。
ゴーギャンのタヒチ時代の絵も終わりの方に展示されれいて、
萬鉄五郎のこの絵のバッサバサの木とよく比較して見ていました(もちろん会場はべつなので脳内比較展示です)
ゴーギャンについて、タヒチに渡った画家、ゴッホと短期間暮らし、喧嘩別れした画家、くらいしか知らなかったので、
この展覧会で知ったことは多いです。
ゴーギャンがドガを尊敬していて、ドガのバレエダンサーがシューレースを結び直す姿勢を自分も絵にしていたとか、
株の仲買人として才能を発揮して得たお金で、日本の浮世絵のコレクションもしていたとか、
知ることで、ゴーギャンがたんなる美術史上の画家ではなく、
興味深い人生を渡った魅力ある画家になった気がします。
ではでは♪