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《月の降る森》実物は大きくて静かで、深い森にいるみたいな青と緑が鮮烈です。

入ってすぐの作品がこちらという、すきなタイプの展示構成で、ドローイングもすべてよかった。


きょう2015/06/27~8/30まで兵庫県立美術館で開催されている《舟越桂 私の中のスフィンクス》展。

舟越桂さんのスフィンクスがすきで、あー、スフィンクスがいっぱいいる展覧会なら行きたいな~と思っていたところにトドメを刺したのが、

初日のきょう、舟越桂さんの講演会が14:00~15:30あるというイベント情報。

整理券は11:00~とあっても、足を負傷したためなんだかんだと遅くなって10:30に美術館についたらもう大勢の人が並んでいました。



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《月の降る森》の裾の方はこうなっております。
私もそうだったけれど、お客さんがいつまでもこの作品から離れたくない感じで。



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《「深い森」のためのドローイング》

このドローイングと彫刻が

 
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第1室にはその2点だけという展示も、余韻が感じられてよかった。

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兵庫県立美術館の設計は安藤忠雄さんだったなーというのが身にしみました。足を痛めているので、歩かせないでケロ、と思う。

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エッシャーの階段か!と思うけど、コンクリートとガラスの素材感が涼しくてよかった。

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あ、

定員200名の講演会ですが、無事整理券をもらえました。

やれうれしや、とまずは舟越桂展を見なきゃ、

と会場に向かったら、

なんと、舟越桂さんご自身がいらして、ギャラリートークをしておいでではないですか!

初日だったのでおそらくプレス対象のギャラリートークだったのかも。ほんとうに黄色い腕章のひとびとが多かった。

でももちろん、それ以上に熱心な舟越桂ファンが多く、みんなでゾロゾロついてあるくのがちょう楽しかったんです。

桂さんの言葉は具体的でありながら詩的で、感覚的で鋭いが、深く静かで、ユーモアがある。

夢中になって言葉をノートに書き取っていたのはプレスだけじゃない。みんなほんとうに熱心なファンばかりでその中にいるのが楽しかった。

その後もう一度全作品をゆっくり見て、

見終わったらなんと13:00…いつの間にだ!

天野喜孝展もチケットを買ったので見なきゃと思うんだけど、そのとき、


県美プレミアムのボランティアによるギャラリートークのアナウンスが。

参加しましたよ~。

ギャラリートークの最後に籔内佐斗司さんの《犬も歩けば》があり、大喜びである。

《犬も歩けば》のオリジナルはここの兵庫県立美術館が買い取ったもので、木彫に漆が施されているそうです。

その後、小磯良平の《斉唱》を見てもはや言うことはないのであった。

滑り込みセーフで舟越桂さん講演会に向かったら、もうホールはびっしりでしたが、悪運がつよいので、なかほどの席でよかった。

ここのホールはものすごい段差で、後ろに座っても前のひとの頭が邪魔ってことはないんでした。

貴重なスフィンクスの制作過程のスライドを見せてもらって、お話を1時間くらい。

メモ取りまくりですよ。でも字が汚いので後で見るとヒエログリフの方がまだマシってくらい。そのお話を聞いて手を動かしてなにかを書き付けるということが、記憶に刻まれる、私にとって重要なのはそこであって、記録ではないんです。

その後質問の時間があり、最初からみんなバンバン手を挙げる。ああ、関東も質問するひとがおおいけど、西も多かったよ。

私はきょう幸運にもギャラリートークを伺えて、こうして講演会に参加できてうれしい、ありがとうございますというお礼を述べたかった。ある男性は、「きょうは幸せな時間を過ごすことができまして、」と言って、なんていい言葉だ!と感動した。

自分が聞きたいことを質問して答えてもらうのも嬉しいんだけど、

ほかのひとが質問して、それに答えるところをじっと聞いている時間もすきなので、きょうは質問する人が多くてそれも喜びでした。

盛岡で三沢厚彦さんとの対談で拝見した《水に映る月蝕》を見たい!と思っていて、

きょうはギャラリートークで解説も伺えて、嬉しかったです、

と申しましたところ、

「きょう、三沢来てますよ、後ろに」

と言われて振り返ったら、まさしく三沢厚彦さんが!!

(つづく)