5月の楽しかった思い出【プレゼント付きブログネタ】 ブログネタ:5月の楽しかった思い出【プレゼント付きブログネタ】 参加中
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毎日が楽しい気がします。

季節性うつの傾向があるので、日が長くなってから秋の半ばくらいまでは、毎日楽しいと断言できる。
まあ気分的にツライ冬も大みそかがある!と思うと元気になれる昨今です。クリスマスでは全然元気になれる気がしないわ。うちには煙突もないから、お年越にかさじぞうの訪れを待つのが楽しいわけで。

毎日が楽しい新緑の5月ですが、特に緑を楽しんだなあと思うのは箱根ゆきの旅でした。

もともと、岡田美術館で歌麿の「深川の雪」が再公開されるにあたって、館長・小林忠先生(もともと先生だった方なので、先生とお呼びしてもいいと思われ)の講演を聴きたかったんです。

1月に申し込んだですよ。ふだんトロいくせに的を狙えば外さない~♪(「グランプリの鷹」のオープニング。ヱヴァンゲリヲンで真希波マリちゃんが唄ってましたね)なのだ!


小田急線ロマンスカーを予約するところから旅ははじまっているといえましょう。

なんといってもロマンスカーですよ。帰りはなにしろ盛岡なので、ロマンスカーで帰ると翌日の学業に差し支える息子がいるのでね。レトロなインテリアもいいし、あの藤子不二雄A先生はご自宅から小田急ロマンスカーで仕事場のある新宿へむかうのが楽しみだと書いていらして、これがすごくしみた。

ロマンスカーに乗っているときはいつも藤子不二雄A先生になったつもりになる。楽しい。

岡田美術館は一日いても足りないくらいの美術館なので、この日は午後に講演会ということで、
それに間に合うようについて、もちろん早めに入館して前のほうの席を取るのである。

こういう時、あー、東北から離れたところにきてるなって思う。最前列ど真ん中から埋まっていくから。

少なくとも岩手では最前列はなかなか埋まらないですよ。だから遅くついてもロイヤルボックスが用意
されているわけなんだが、これでいいのかとたまに思う。すぐに忘れるけど。

小林忠先生のお話はやっぱりもと先生だから、楽しませながらも、啓蒙的なところがあって、聴いた後はもっといろんな浮世絵を見たり、もっといろんな土地に行って土地の人に話を聞いたりしたい、と思う。すごく興味深くて楽しくて、深い講演なのだ。


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その後でたとえばいつぞやのように、横浜そごうで美術展というハードスケジュールは
組んでいなかったので、

ゆったり岡田美術館をひとめぐりして、

さらにこれはラストオーダーぎりぎりだったんだけど、美術館のうつくしい庭園を眺められる、
開化亭にはじめて入ることができました。

いっつも余裕がないもんですから、岡田美術館3度目にしてはじめての開化亭だ。

大好評のお弁当は売り切れていたけれど、庭をながめたり、鉄瓶で入れたお茶を頂いたり、
優雅で静かなひとときをすごせてよかった。時間が中途半端だったせいもあって、息子と私だけの貸し切り状態というのも今思えばちょう贅沢というものでありましょう。

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とまったのは箱根か?と思うくらいリーズナブルなペンション風のホテルでして。
とはいうものの送迎のシャトルバス付で楽ちんでしたよ。

さて、息子はほぼ70%は私にひきずられて美術展めぐりをしているかのようですが、
自分から見たいと言い出すものもありまして、エジプトとか古代とか現代アートとか仏像はすきみたい。

そして今回、箱根に行くなら彫刻の森美術館が見たいな、と言っていたので連れて行くことに。
箱根といえばえう゛ぁ屋 箱根湯本もあるのですが、さすがにもういい、ということになりませり。



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いつもは鉄道で箱根彫刻の森につくのですが、この日はホテルからてくてく歩いていくことにしました。

弾ける笑顔!

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こちらが彫刻の森美術館の入り口ですが、ここからエスカレーターで下へ下へともぐっていって、
別世界のような彫刻の森に至るわけです。

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ロダンのバルザック…はじめて見たときはよさがわからなかったけれど、
いま読んでいる《ロダンの言葉》の中に、人間は歩く殿堂だ、という言葉があり、
彫刻は量感の表現だ、というようなことが語られていて、このバルザック像を思い出すとなんとなくわかる気がする。

美術に限らないけれど、わかった!、と思わないようにしている。わかった!と思うとわかろうと努力することを手放す気がするから。


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すきなひとのすきな彫刻も、名前をまだ覚えていないひとの彫刻も、たくさんあって、
あるきながら見られるというのが楽しい。



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その後彫刻の森美術館のレストランによりまして、窓辺の席で森を見下ろしながらたべる
ブッフェはなかなかよかった。お昼のピークをすぎていたからか、ゴールデンウィークをはずしてきたからか、待つこともなく、しずかで落ち着いた雰囲気だった。

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そして箱根ゆきのもうひとつの目的だった、ポーラ美術館へ。

この美術館は真上から撮った写真が有名ですが、ほんとうにおしゃれな美術館という感じがする。
涼しげで透明感があって、あかるくて。

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お目当てのセザンヌ展はもちろん、常設展もわたくし的にこれでもか!といわんばかりのサービスでして、もうおなかいっぱい…。

セザンヌは昔は全然キョーミがなかったんですが、大原美術館展、チューリッヒ美術館展、オルセー美術館展で見て、あら?なんだか最近だんだんすきになってきたんですけど?と思っていたので、来てみました。やっぱりよかった…。


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ポーラ美術館をぎりぎりまで堪能したので、帰りはタクシーにして小田原まで。
運転手さんがタクシー運賃以上の価値のあるひとだったです。箱根だけじゃなくて、神奈川全体のガイドができるんじゃないかというくらい、いまの情報も歴史もくわしく、楽しく語れるひと。

はやっている観光地ほど運転手さんもいい人にあたる確率が高い気がします。


そして小田原駅には思っていたより早めについたので、仕上げに小田原名物のお弁当を買って、
友達へのお土産に小田原の柑橘をつかったフルーツワインやジャムを買った私だった。

いま思い出しても楽しい二日間だった…ま、強行軍は強行軍だったんですけどね(笑)。