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『いい顔してる人』荒木経惟(PHP) 2010年

最近写真に興味が出てきたので、読んでみたくなって図書館から借りてきた本ですが、


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あれっ。

高橋コレクションン展でこの女の子の写真と会ったばっかりです。

そして、きょう青森県立美術館に行ってきたわけですが、

企画展関連展示のなかで、寺山修司があるとき突然写真家になろうと決意して、
荒木経惟に弟子入りした、というキャプションを見て吹きました。


わ、わたし、きのう荒木さんの本を読んだばっかりなんですけどー。


こういうタイミングの良さというが私にはしょっちゅうあるんですが、私だけなんでしょうか。
それともけっこうみんなそんなもんですか?ほんとうにその辺がよくわからないんですが。


本書の中で長年もやっと思っていたことをズバっと書いているところがありまして、
それは、

第3章 女のいい顔 「女のセンパイの顔:若尾文子と浅丘ルリ子。」ですよ。


浅丘ルリ子っていいなあと思うようになったのは、三〇歳をすぎてから「男はつらいよ」に目覚めて
まとめて見ていたころで、

(当時住んでいた青森市の青森市民図書館にほぼ全部そろっていたので)


荒木さんは浅丘ルリ子がメイクを自分でやっていて、
(メイクをして現場にくるので仕事が早い)

ずっとやっているのにうまくならなくて、ヌケが悪い、でもそこがいい、


自分でつくった顔だから、自分の意志があるから、

と言っていて、そうそこ!と思ったです。

雑誌のメイク特集なんかたまに見ることがあるけれど、
昔から、たしかにプロがしたメイクのほうが上手いんだろうけど、
そのひとらしさ、ということを考えると、あか抜けない、じぶんでやった(あるいはやらない)
メイクのほうなんじゃないかと思っていました。

下手なメイクもそのひとの個性のうちだから。